雲の上のカフェ [風景・写真]
今回、芸術祭の他にもう1ヶ所行きたい所がありました。
越後湯沢駅から歩いて10分程のケーブルカーで山を登ると
すぐ目の前に広がっている、「雲の上のカフェ」です。
晴れていたら最高だったのですが、曇天でもなかなか良い眺めです。
ぼかし方がわからなくてお顔の修正が雑でゴメンナサイ。。
この展望台から無料のシャトルバスやリフトを乗り継げば、ほとんど
歩かずに「高山植物園アルプの里」に行くことができるそうですが、
(バス並みに巨大なケーブルカーと二人乗りリフト)
せっかくなので「小花の道」という所を15分ほど歩いてみました。
ポコポコのコキアはまだ黄色っぽっくて見頃はこれからですね。
(写真は9月半ば頃のものです)
赤とんぼがたくさん飛んでいて、清々しい風景に心が洗われるようでした。
とか言ってますが、あとでマップを見直したらこの奥にお目当ての
植物園があったとわかり、ちょっとショック。。(←地図を見ない人)
雨も降り出しそうだったし、季節の変わり目だから高山植物も少ないの
かと早とちりして引き返してしまったよ。湯沢高原は広いのね!( ・∀・)
大地の芸術祭その3・キナーレ編 [アート]
大地の芸術祭では、十日町駅付近の市街地でも作品を鑑賞できます。
その拠点施設の1つになっているのが「越後妻有里山現代美術館・
キナーレ」です。
美術館の建物と中央の池が、以前にも取り上げた事のあるレアンドロ・
エルリッヒの「空の池」という作品になっています。
つい子供が楽しそうに水遊びする姿に気を取られていましたが・・
2階から眺めると、おおっ!池に建物が浮かび上がっている!
見る角度により鏡面となって映る建物とズレたり重なったり。
右下も同じくエルリッヒの「トンネル」という錯視が楽しい作品。
トンネルを過ぎると巨人が現われた?!(トンネルがミニチュアなのです)
2018-09-26 15:59
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大地の芸術祭その2・半日バスツアー編 [アート]
大地の芸術祭は広さ760㎢にも及び、全て見て回るには数日かかり
ます。が、時間に余裕がなくなってきたので効率を考えて、午後は
半日バスツアー「松代コース」に参加してみました。←満席です@@
この周辺は閉鎖された小学校や廃屋を舞台にした作品が多いです。そこは、
かつて日常を過ごした人々のざわめきや記憶が残っているような場所。。
教室からは元気に遊ぶ子供の声は聞こえず、静寂の中でガチャンガチャン
と機械が回る音と子供達の残像だけが翻る「アコーディオン」という作品。
ガラス器具が整然と並ぶ実験室は「おぼろげな記憶」という作品に。
人ではなくてライトを育てている?「ライトの養育所」。照明器具を
優しく守るヴェールのような薄布を、そよ風がそっと揺らしています。
桜並木の校庭をトロッコで一周する「はなしるべ」のように、ここから
前に進もうとする意志が感じられる作品もありました。
医院を兼ねた住居だった「ドクターズ・ハウス」。なんでしょう、この
異次元のように歪んだ不思議な空間は・・。大胆なリフォームですね。
のどかな田園風景の中にポツリポツリと建つ一軒家、その中に
様々な作品が展示されている・・というより、それぞれが
独立した異世界を作り上げているように感じられました。
「影向の家」では、暗闇の中、階下からシャボン玉や一筋の煙が
ふ~っと立ち昇ってっくるのを静かに椅子に座って見つめます。
(真っ暗なので残念ながら画像はありません)
大地の芸術祭その1・農舞台編 [アート]
これまた先日終了してしまったのですが、今回初めて行ってみた
「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ」について。。
『過疎高齢化の進む豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市・津南町)を舞台に
2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭。
農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残る地域で、
「人間は自然に内包される」を基本理念に、アートを媒介として地域に内在する
さまざまな価値を掘り起こし、その魅力を世界に発信し、地域再生の道筋を
築くことを目指します。』(パンフレットより引用)
最近、各地で町興しを兼ねたアートイベントが開催されていますが
こちらはその先駆けでもあり、進化し続けて前回来場者は51万人、
作品数も380点という多さで、棚田や里山の美しさも大事な要素。
早速、十日町の駅でパスポートやマップを購入して回りました。
今や引っ張りだこの草間彌生さんが世界中にあるご自身の屋外彫刻作品
の中でもお気に入りナンバーワンだいう「花咲ける妻有」も、こちらに
(ほくほく線まつだい駅の目の前)あります。
メタルフェティッシュと見立ての世界 [アート]
前回記事から続く「メタル・フェティッシュ」展。
金属を愛する現代アート作家4人と1ユニットによる
金属造形作品の競演を楽しむことができます。
(日本橋高島屋6F「美術画廊X」にて9/17まで)
篠田守男「世阿弥」 ・ 「空飛ぶ工場 TC8615」
篠田守男「ボロブデウールⅠ」・・だったでしょうか?(スミマセン)
金属×遺跡の組み合わせにゾクゾクします。明和電機「GM魚立琴」
はくるくる回転しています。竪琴として演奏するのも聞いてみたい。。
菅野猛「祈りの道具」(右)。避雷針のような先端から金属の
粒を入れると、涼やかな音をたてて下から転がり出てきます。
音が出るのが面白くて子供の頃に繰り返し遊んだ、おもちゃの
レジスターやパチンコ台、ビール工場をちょっと思い出したり
しましたが、それよりずっと繊細で神聖な作品です(^^;)。
内林武史「Imagination energy」・「月の眠る場所」は
工場の夜景のような、硬質でファンタジックな美しさ。。
う~ん、大好きだった建築現場の足場を思い出す。。(^^)
斬新で、見応えのある展示の充実ぶりもさることながら
係の方が撮影しやすいように照明を調節して下さったり、
スコープの撮り方を教えて下さったり親切で感激しました。
※
日本橋高島屋の9階では、9/23までこちらの展示も開催中です。
NHKの朝ドラ「ひよっこ」のオープニングで、サザンオールスターズ
の曲にのせて、田中達也さんの作品が使われていましたね。
日本橋の風景も。。ケーキでできた高島屋、魅力的すぎる~
身近な日用品や食品などとミニチュア人形(フィギュア)で作る
「見立てワールド」。ネットで毎日アップされ話題になったそうで、
作品30点と写真100点という膨大な数が集められています。
ダジャレ混じりのタイトルもユーモラスで笑えます(@^▽^@)。
「田舎ぶらし」 「節水にご協力ください・・・」
「アボカ島」 「地球温暖化の影響がここにも」
「1本1本丁寧に塗られています」 「北海道のポテ地」
「甘の川」 「ひと泡吹かされ中」
「新パン線」。←レールの上をちゃんと走っていました。
「チャーフィン」(食品サンプルだそうです)
「25㎝プール」・「収納ベタな食器棚の奥にある世界遺産」(@^▽^@)
「芯シティ(ホチキスの芯)」・ 「裁縫な遊園地」
「埋もれた名曲を掘り起こす」 「新国立競技場デザイン案」
好きだわ、このタイトル→「リアルなメモ=メモリアル」!
感心しつつも、たくさん笑わせて頂き、とても楽しかったです。
拡散OKなので多数掲載させて頂きましたが、これはほんの一部。
あちこち巡回されると思いますので、興味のある方は是非どうぞ!
桑原氏の作品を追って [アート]
何度か取り上げている桑原弘明さんの作品。
偶然にも都内3箇所で同時に7点が展示されていると聞き、
megさんと一緒にハシゴして回ることにしました。
アトレ恵比寿で腹ごしらえ。いつの間にか屋上が庭園になっています。
「タントタント」というお店に初めて行きましたが、前菜の
バイキングが充実していて、これだけでもお腹いっぱい?
メインのパスタも野菜たっぷりでヘルシーでした。
ギャラリーはどちらも駅から遠くないはずですが
万歩計をつけたいくらい歩数を稼いで
カロリー消費できる、方向音痴の私達。。(^Д^)
「ギャラリーまぁる」さんは、
大通りから一歩入っただけでこの雰囲気、素敵です。
「蜃気楼 美蕾樹を支えた作家達 シリーズⅠ」ということで
2006年に閉廊した渋谷の画廊「美蕾樹」に縁のある
四谷シモン氏の「人形の手」、巌谷國士氏の写真などと共に、
桑原氏の旧作を含む2点が展示されていました。
(9/16まで)https://galeriemalle.jp/
窓の奥にリボンで飾った調度品が見える部屋(一番上の画像左上)
光を当てると池に星が煌めく牧場(その右隣)は極小の静謐な世界。
※
次に向かった「シス書店」さんでは「エトワール(星)」が
テーマ。合田ノブヨさんや野中ユリさんのコラージュなど、
12人の作家さんの作品を落ち着いた空間で鑑賞できます。
桑原氏の作品は、室内に彗星が流れるミニ・スコープと、
うずらの卵の中で生まれた土星の赤ちゃん?の2つ、
美しくて可愛らしいです。
(一番上の画像の右上2つ。)
以前好きだった映画「20世紀少年読本」の林海象監督が
作られたオブジェや、宇野亞喜良氏のイラストもあり。。
今ちょっとはまっている山尾悠子さんの限定商品
(最新刊「飛ぶ孔雀」のサイン本や歌集↑挿画:山下陽子さん)の
販売もあり、好きな物に囲まれ居心地が良い所でした(^^)。
最後は日本橋タカシマヤ6F「美術画廊X」の
「メタル・フェティッシュ展」。金属フェチには嬉しい
硬質でメカニカルなアートの数々。
顕微鏡と天球儀と鉱物を組み合わせた外観だけでも
鑑賞に値しますが、中を覗くと何故か宇宙が見えます。
右上のスコープは、ライトを当てると昼夜のように
中の部屋の色合いが変わって二度楽しめます。
こちらも、うずらの卵の中に椅子が入っている@@。
それにしても、3つのテーマ全部にリンクしてしまった
桑原弘明さん、大忙しだったことでしょう。
ちょっと小さめの作品が多かったけれど、満足です。
(作品のタイトルを書き留め忘れてスミマセン!)
美術画廊Xのみ撮影可能でした。他の方の作品も
面白かったので、次回UPしたいと思います。
2018-09-12 21:14
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脳はなぜ「心」を作ったのか [本・漫画・TVなど]
恵比寿ガーデンプレイスは、
マンションやオフィスビルという日常生活空間の中に
テーマパークが入り込んでいるようで面白いです。
エントランスもディズニーランドみたい。
どことなく浮き世離れしたヨーロピアン・テイストの
「ウエスティンホテル東京」も敷地内にあり、写真はすべて
そちらで(勝手に)撮らせて頂いたものです(^^;)。
写真とは特に関係ないのですが・・
精密機械やロボットの研究開発に従事された前野隆司さんの著書、
『脳はなぜ「心」を作ったか』をたまたま手に取りました。
2004年の発行なので、AIの進歩が著しい現在では少し
古い部分もあるかもしれませんが、哲学や脳科学が専門
ではない方が書かれた本という所に興味を持ちました。
2018-09-05 17:55
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