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大地の芸術祭その2・半日バスツアー編 [アート]

大地の芸術祭は広さ760㎢にも及び、全て見て回るには数日かかり

ます。が、時間に余裕がなくなってきたので効率を考えて、午後は

半日バスツアー「松代コース」に参加してみました。←満席です@@

モビール魑魅魍魎.jpg黒板教室.jpg

この周辺は閉鎖された小学校や廃屋を舞台にした作品が多いです。そこは、

かつて日常を過ごした人々のざわめきや記憶が残っているような場所。。

アコーディオン2.jpgアコーディオン3.jpg

教室からは元気に遊ぶ子供の声は聞こえず、静寂の中でガチャンガチャン

と機械が回る音と子供達の残像だけが翻る「アコーディオン」という作品。

1おぼろげな記憶.jpgおぼろげな記憶2.jpg

ガラス器具が整然と並ぶ実験室は「おぼろげな記憶」という作品に。

ライトの養育所1.jpgライトの養育所2.jpg

人ではなくてライトを育てている?「ライトの養育所」。照明器具を

優しく守るヴェールのような薄布を、そよ風がそっと揺らしています。

はなしるべ.jpg天上大風他.jpg

桜並木の校庭をトロッコで一周する「はなしるべ」のように、ここから

前に進もうとする意志が感じられる作品もありました。

ドクターズハウス4.jpgドクターズハウス1.jpg

医院を兼ねた住居だった「ドクターズ・ハウス」。なんでしょう、この

異次元のように歪んだ不思議な空間は・・。大胆なリフォームですね[がく~(落胆した顔)]

ドクターズハウス2.jpg

のどかな田園風景の中にポツリポツリと建つ一軒家、その中に

様々な作品が展示されている・・というより、それぞれが

独立した異世界を作り上げているように感じられました。

民家.jpg古民家.jpg

「影向の家」では、暗闇の中、階下からシャボン玉や一筋の煙が

ふ~っと立ち昇ってっくるのを静かに椅子に座って見つめます。

(真っ暗なので残念ながら画像はありません)
桐山の家1.jpg桐山の家2.jpg

「桐山の家」では巨大な布製のぬいぐるみがクタ~ッと寝転がっていて、

ブランコの家2.jpgブランコの家.jpg

「ブランコの家」では、いくつものブランコが家の中で揺れています。

仏壇や床の間にブランコの影が大写しになると亡霊のようで怖いです。。

静寂或いは喧噪の中で1.jpg静寂或いは喧噪の中で4.jpg静寂あるいは喧噪の中で2.jpg

「静寂或いは喧噪の中で」は、しんと冷えきった水と、グラグラ煮えたぎる

溶岩や火山という対照的なものが1つ屋根の下で共存しているような作品。

静寂あるいは喧噪の中で4.jpg静寂或いは喧噪の中で3.jpg

屋外では大きな木のそばに「マウンテン」というモニュメント。

マウンテン.jpg

清水の棚田がほのかにライトアップされる「昼の光ににじむ灯」も。。

昼の光ににじむ灯.jpg

夕方になってもまだ明るくて灯はよく見えませんでしたが、空の色も

稜線や棚田の曲線もそのままで十分美しく、来た甲斐がありました。

民家の前.jpg棚田の手前.jpg花.jpg

ナビアプリをダウンロードして自転車やレンタカーで回ることもでき

ますが、方向音痴の私はバスツアーに参加して正解でした。

(今回載せられたのはほんの一部で、かなり端折っております。)

次回の「キナーレ編」で芸術祭の記事は終わります(m^^m)。

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コメント 10

ニッキー

のどかな雰囲気の外観だけに
「影向の家」や「ブランコの家」って余計に
怖いかも(⌒-⌒; )
by ニッキー (2018-09-24 10:22) 

うりくま

>ニッキー様
自宅や隣が突然アート作品になって
しまうというのは複雑な心境かも。。
影は命のはかなさや霊魂を感じさせ
ますね。ちょっと怖いものが多めで
すが陰翳礼讃、好きです(^^V)。
by うりくま (2018-09-24 20:43) 

little_me

ちょっと不気味な雰囲気で面白そう^^
息子は怖がるかな(^^;
by little_me (2018-09-25 11:55) 

ちぃ

ドクターズ・ハウスの歪んだ空間、平衡感覚がおかしくなりそうですw
黒板のニャンコの絵、その方が書いた位置には無いようです。。。
消されちゃったのかな・・・
消えゆく芸術、なんてテーマだったりしてw
by ちぃ (2018-09-25 15:12) 

うりくま

> little_me 様
年月を経た家は重みや歴史を感じさせ
ますが、それをだけでなく妖気や迫力を
感じさせるものに昇華させる作家さんの
手腕に感心しました。体感型アートは
刺激的で、病みつきになります。。

>ちぃ様
ドクターズハウスの写真を見てどうなって
いるんだろう?と思いましたが実物もこの
通りで・・撮影禁止の鉱物の結晶が光って
いる部屋などもありました。黒板に足跡を
残されている方多数でした。机も黒板に
なっていて落書きし放題とは、子供の頃の
夢の実現か?!と思いました。普通落書き
禁止!って言われていましたからネ。
by うりくま (2018-09-25 23:18) 

リュカ

これは面白いツアーですね。
それぞれの世界が楽しめるのですね。
確かに体験型というのは、ちょくせつ響いてくる気がします。
by リュカ (2018-09-26 11:07) 

JUNKO

趣向が凝らされていて楽しそうですね。此方にはない催しなので、ゆっくり参加してみたいです。
by JUNKO (2018-09-26 11:27) 

うりくま

>JUNKO様
豊島の瀬戸内国際芸術祭の方が有名だと
思っていたら妻有の方が先で、どちらも
ディレクターが北川フラムさんでした。
さいたまや横浜でもトリエンナーレを
始めましたが、地域の特性を生すには
面白みに欠ける気がします。

>リュカ様
「光の館」という作品は泊まって夜景や
朝の光景を眺められるそうで、大学生
とかだとワイワイ楽しめそうでした。
もうちょっと若かったらネ~(笑)。
by うりくま (2018-09-26 11:37) 

sana

どれも不思議なものばかり、面白いですね~。
廃屋を利用とは‥ちょっと怖いような雰囲気の演出はしやすいのかな。
こういうアートは刺激的で頭の中を引っ掻き回されますね。
棚田がすごくきれいで、そのまま美しい‥^^
by sana (2018-09-27 18:54) 

うりくま

>sana様
廃屋でホラーはありがちなのですが
大小のブランコがガラスの器を乗せて
闇の中でギコッギコッと揺れているの
を見た時には背筋がゾ~ッとしました。
影向の家の方は命について思いを馳せ
黙想するように心が落ち着く作品でした。
棚田もアートという意識はなくても人が
自然に手を加えた作品と言えるのかも。。
by うりくま (2018-09-27 20:38) 

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