山陰の旅Ⅲ~鳥取砂丘と砂の美術館 [風景・写真]
実際は二泊三日だったものを大きく引き伸ばした山陰シリーズ。
早く終わらせたくなってきたのでハイペースで更新しますが
多分まだ3回くらい続きます。飽きちゃった方はスルーして下さいネ。
でもって、今日の話は30年ぶりにリベンジを果たすことになった鳥取砂丘です。
30年前、元地質部の仲間と寝台列車に載って早朝から秋芳洞を見学し
萩をサイクリングしたり出雲大社に参拝したりした後
鳥取在住のメンバーと合流して名所を見て回ったことがありました。
とても楽しくて、若かったから寝不足でも元気だったなあと思います。
当時の鳥取砂丘はもっと果てしなく広がっていて
高さも勾配も、現在よりずっときつかったような気がします。
若くても砂に足を取られて頂上に辿り着けなかったヘタレな私は
「向こう側の写真を撮ってきて~」と頼んで途中で断念したのでした(^Д^)。
今回は雨の後で砂が湿って歩きやすかったのと
近くにできた売店で長靴を借りガシガシ進むことができたので、
あまり苦労することなく無事登り切ることができました。
やっぱり砂丘自体が狭く低くなっているのでしょうか?
10年前に来たことがある人も同じようなことを言っていました。
もっとも、ほとんどの人が一番高い所を目指して登っているのに
私は一番低い楽そうな所を探して登ったのですが。(←相変わらず)
それでも海が見えてくると嬉しくてはしゃいでしまいました(≧∀≦)。
頂上からの景色を見なければただの苦行だもんね。なんといっても
砂丘のてっぺんで風に吹かれる爽快感、開放感はたまりません。
※ ※ ※
その後、近くにできた「砂の美術館」という所にも行ってみました。
体育館のような建物(一部屋外)に様々な国のアーティストが造った
巨大な砂の彫刻が展示されています。横から見ると迫力あります。
今年のテーマはアメリカということで、リンカーン、ゴールドラッシュ、
自由の女神など20点近くが展示されていました。
「砂の彫刻で辿るアメリカの歴史」といったところでしょうか。
こちらは雨が降っても日が暮れても楽しめる施設なのでした。
(2018年1月3日まで。最終入場17:30 http://www.sand-museum.jp/)
ついでにおまけ画像がもう1つ。
長靴を借りた売店で販売していた砂で作ったフィギュアです。
猫娘と砂かけ婆、子泣き爺(だっけ?)は売り切れ。
こういうのは自分で作ったほうが楽しそうだなあ。
当選・落選議員を横並びで作るのもシュールでいいかも・・
と思ったのはSOLD OUT表示がタスキに見えたからかな。
山陰の旅Ⅱ~足立美術館 [アート]
枯山水や苔庭など5万坪にも及ぶ日本庭園と
横山大観のコレクションで知られる足立美術館。
以前TVで庭師の方々の手間暇惜しまない丁寧な仕事や
借景となる山々まで買い取って管理する徹底ぶりが紹介されていて
いつか訪れてみたいと思っていました。
14年連続日本庭園ナンバーワン(米国の日本庭園専門誌!による)
というだけあって、広大な庭の眺めは本当に見事です。
小雨の朝でもお客さんが多くて構図を決める余裕はありませんが
人が少なくなるのを待って撮影決行!
雨は雨なりに、少し暗めな感じが渋くて良い雰囲気です。
創設者の足立全康氏は安来市の農家の生まれ。小学校卒業と同時に働き、
木炭販売や不動産業などにより一代で財を成した方だそうで
91歳で亡くなられるまで造園と美術品収集に心血を注がれました。
大観が好きすぎて、その絵をイメージした「白砂青松庭」も作られたとか。
個人の情熱が周りの人を動かし、故郷に作った美術館が
掛け軸の形にくり抜かれた床の間の壁や、窓越しに眺める景色が
「生の山水画」に見えるような工夫が施されていて楽しい。
お見せできなくて残念ですが横山大観のコレクションは120点にも及ぶそうです。
(H28年発行のガイドブックより。wikiでは130点になっている?)
川端龍子や竹内栖鳳等数多くの日本画、地元の陶芸家・河井寛次郎や魯山人、
平櫛田中の木彫作品など様々な名品を鑑賞することができます。
珍しい所では童画や蒔絵のコレクション、院展受賞作を展示した新館もあり、
関東からはるばる見に行った甲斐がありました。
(後で見たらガイドブッックの写真とよく似た天気と構図。
誰が撮ってもきれいに撮れるポイントなのかも?)
雨後の庭の手入れや窓掃除はさぞ大変だろうなあと思いますが
紅葉する頃は樹木も館内も、更に賑やかになるでしょうね(^-^*)。
山陰の旅Ⅰ~苔むすブナの森 [風景・写真]
台風が日本列島を吹き荒れる少し前、家族と共に山陰地方に行きました。
撮りためた写真が季節外れになる前に
少しずつ投稿させて頂く予定でおります。
・・という訳で最初に訪れたのは奥大山の木谷沢渓流という所です。
小雨のあと、わずかに日が射した時に散策することができました。
ブナの森の緑と、苔むした渓流の岩がしっとりとして美しかったです。
10月半ばで紅葉している所はまだわずかでしたが、
真っ赤な落ち葉もチラホラ。
マイナスイオンをたっぷり浴びて
澄んだ空気を体内にとりこもうと深呼吸してきました。
最後は道に迷いそうになり、慌てて息が乱れましたが・・( ̄∇ ̄)
末筆ながら、今回の台風で被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。
そしてこれから見頃を迎えるであろうこの渓谷でも
増水や倒木などの被害が少ないことを祈ります。。
2017-10-25 11:50
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エメラルドプリンセスwithS
「みなさん、こんばんは!
あたし、日本マクドナルドから派遣されたプリンセス(?!)
『エメラルドプリンセス リカちゃん』」
「あたし今度、舞踏会デビューすることになったの。
十人並みの容姿のあたしが注目を集めるにはどうしたら・・
新人はやっぱり露出度の高さで勝負かしら?」
じい:「お嬢様!何ですかそのはしたない格好は!!」
姫:「あら、じいやこそ勝手に入って来ないでよっ!」
じい:「あ~、びっくりした~心臓に悪い・・」
姫:「それはこっちのセリフよ、もう~」
じい:「舞踏会でしたら、衣装よりもダンスのスキルを
磨かねばなりません。私がお相手いたしましょう。」
姫:「さすがじいや、いいこと言うじゃない。それに、じいやは
昔ダンサーの真似事をしていたってお父様がおっしゃってたわ。」
じい:「そうと決まったら特訓です!
まずはこんな風に腰をクイッとひねって・・」
姫:「じいや、あたしが体が硬いの知ってるでしょ。」
じい:「しかしお嬢様、それでは交通整理の人みたいです」
姫:「・・・失礼ねっ!(バシッ)」
※ ※ ※ ※
そして1ヶ月後・・
いよいよ特訓の成果が試される時がきた。
姫:「舞踏会の会場は・・秋葉原?!どこのお屋敷よ、それ」
「ぷ~っ、舞踏会ってあんたいつの時代から来たのよ全く!
地味でトロいあんたは、一番後ろの端っこがお似合いだわ。
センターはこのあたしよ、あ・た・し♫」
・・・かくして女の戦いは火ぶたを切ったのでした
(続かない)←KENT0mgさんのパクリです
ってな感じで楽しく遊べる「着せ替えリカちゃん」かプラレールが
今、マクドナルドのハッピーセットでもらえます。(宣伝か?)
朝倉彫塑館「猫百態」展 [アート]
リュカさんのブログ記事でも紹介されていた「猫百態」展。
面白そうだったので、日暮里の朝倉彫塑館に行ってみました。
改装中だと思っていたら4年も前にリニューアルされていたのですね。
12/24まで。休館日等は下記HPでご確認下さい。
その日はたまたま学芸員さんのギャラリートークがあり
作品紹介や見所解説を聞くこともできました。
「東洋のロダン」とも呼ばれた明治生まれの彫塑家・朝倉文夫の
設計によるアトリエ兼住宅であったこの美術館には、
「墓守」「大隈重信」などの力強い彫像も展示されていますが
今回は23年ぶりに猫の作品が一同に集められたそうです。
獲物を狙い、丸まって眠り、子猫を育て、病で弱る所まで
全てを見届けた朝倉氏が造形することにより
しなやかな筋肉の愛猫達の姿は永遠に留められているのでした。
※ ※ ※
自然光が入るアトリエやサンルームのある鉄筋コンクリート造と
住居部分である純和風の木造建築、どちらもとても素敵で
彫塑家らしく素材や形に対するこだわりも随所にみられます。
製作時に自分が動かなくてよいように床の一部が昇降するとか、
住居は奥様のために生活動線を考えた設計になっているとか
(同館のチラシより拝借しました)
恩師の膨大な蔵書を保管するための書棚は、地震対策も兼ねて
天上まで届く頑丈な造りつけになっている等、
美的な面と合理性をバランス良く考えて作られているようでした。
丸太と竹をモチーフにしたという数寄屋造りはとても落ち着く空間。
朝倉氏はよく中庭の池を眺めて寛がれていたそうです。
屋上には菜園を作っていて
観察眼を養うため、塾生にも園芸を推めていたそうです。
屋上の撮影はOKと聞いたので
立派なオリーブの樹や彫像を撮影させて頂きました。
今流行の屋上庭園の先駆け的存在でしょうか。
樹木とスカイツリー、どこかで見た組み合わせが再び・・(笑)
ちょっとビックリするような所に彫像が置かれています。
「押すなよ~!」「夕陽が目にしみる。サングラス頂戴」(とは言ってません)
こんな高い所から街を見下ろせる作品達が、何となく羨ましい。
入口で特別展の猫セットを1000円で販売していました。
絵はがき5枚、ねこ柄の付箋、メモ帳、ガーゼハンカチが入っています。
猫の彫像が縁側の座布団で昼寝している写真が個人的にツボです。
猫のお顔はちょっとコワイけど(^^;)。
猫好きにはたまらない展示と、見所いっぱいの建築や内装、
とても良かったです。教えて頂いたリュカさんに感謝!
リュカさんの御記事はこちらになります↓
すぐ向かい側にある「薬膳カレーじねんじょ」さんの海鮮カレーです。
五穀米にしてもらいました。あっさりヘルシーで美味しい。
最寄りの人気店、ショコラティエ・イナムラショウゾウの
カプチーノと濃厚なドームショコラ。
(画像が見つかったので追加でUPしました)
ついでに谷中せんべいも。。海苔せんべい美味しかった(^^V)
驚異のペン画「池田学展」 [アート]
ちょっと前のことになりますが、芸術の秋ということで
とりあえず?上野に向かったものの美術館はどこも盛況。
こんなにアート好きが多い日本って、凄くね?(←ちょっと若者ぶってみました)
次回予告の「北斎とジャポニズム」展の看板も面白いですね
終了直前の「ボストン美術館の至宝展」は、平日でも大混み(><)。
古代エジプト美術から浮世絵、村上隆までバラエティに富んだ展示でした。
アメリカの美術館だけあってジョージア・オキーフとアンセル・アダムスの
写真を見ることができたのが嬉しかった・・けどハガキがないのでUPできず。
公園内のみやげもの屋さんには早速パンダの親子が並んでいました。
香香(シャンシャン)ってなんだか楽しくなる名前ですね♫
かつて息子Rに物の名前を覚えてもらおうと『くもんの絵カード』を
使っていた時、Rが動物シリーズの「パンダ(の親子)」と
食べ物シリーズの「おにぎり(2個)」のカードを並べては
じ~っと見比べていたことがありました。白と黒の配色は似ていますが
パンダとおにぎりの「違い」を考えていたのかと思うと微笑ましかったです。
※ ※ ※
前置きが長くなりましたが、本題は日本橋高島屋の「池田学」展なのでした。
この画像ではわかりにくいのですが、巨大で細密なペン画です。
画像左下の「興亡史」(2006年)と2016年11月の「誕生」の
実物を見たいという願いがやっと叶いました。
(「誕生」のみ撮影可。その一部です)う~ん、凄いですね。
繊細で美しく、且つダイナミックで迫力もあり・・圧倒されます。
よく見ると極小のラクダの隊列みたいなものも描き込まれています。
(お詫び:ボストン美術館展も池田学展も展示は既に終了しております)。
秋休み [食事・雑記]
諸事情により休肝日ならぬ休ブログ日を少し増やして10月は秋休みにしようかと
目論んでいましたが、結局また更新してしまいました(^^;)。
ブログを見ないよう我慢するのが辛い・・というのは立派な中毒症状?
中学・高校は何故か3学期ではなく2学期制で秋休みというものがありました。
その期間は文化祭の準備をするのです。校則もほとんどなく、制服もあるけれど
クラスで着ているのは着たい人2、3人だけであとは私服という、受験校とは思え
ない程、自由で大らかな面白い学校でした。
中学1年の文化祭で演劇をすることになり、秋休み中練習に行こうと
家から最寄り駅に向かう途中で、お巡りさんに職務質問されました。
言われてみれば午前10時頃は中学生なら学校で勉強している時間です。
授業もないその日はいつも以上にラフなミニスカートに厚底サンダルという
チャラい格好をしていて、大きなバッグに外国の貴族か何かの役の衣装だった
ベルベットのドレスと化粧道具を詰めて持ち歩いていたのでした。
遠距離通学だったので、お巡りさんに上記の説明をしても「秋休みなんてあるか!」
「鞄の中身が怪しすぎる」と不登校もしくは家出、更にはヤバイお仕事を疑われて
補導されそうになりました。当時は腹をたてたけど、疑うのも当然ですね
お巡りさんと言えば・・
赤羽に住んでいた子供の頃は、友達と一緒によく派出所に遊びに行ったものでした。
お巡りさんと仲良くなると「今ここを離れられないから卵買ってきて」とお使いを頼まれ
意気揚々と商店街に買いに行ったり、落ちている100円玉を見つけては届けにいったり
して、職務を手伝っているつもりでいました。今考えると逆に公務執行妨害をしていた
ような気もしますが・・(暴行や脅迫じゃないから違うか)。
「100円玉を落としました」って警察に引き取りに行く人、いないですよねえ(笑)。
その他にも焼き芋屋さんとも親しくなって車を引っ張らせてもらったり、
道路工事や家の建築の様子を眺めさせてもらったり、随分のどかな時代でした。
親は自分の子供がそんな事をしているとは知らなかった様ですけどネ(^Д^)。
(画像は本文とは全く関係ありません)
BAR「十誡」 [食事・雑記]
ちょっと前の事になりますが・・
久しぶりに銀座の「アパルトマン301」に立ち寄りました。
かねてから、ここで本を読んでみたいと思っていました。
窓際はライトもあり十分な明るさがあります。
ここで開いたのは、かなり昔に読んだことのある「江戸川乱歩傑作選」。
時間が前後しますが、前述の「鏡地獄展」に行く前に復習しようと。
家や電車の中ではちょっと・・という「鏡地獄」「屋根裏の散歩者」
「人間椅子」等を此処で読みたいなあと思ってしまったのでした。
まだ未成年だった頃は怖ろしさや不気味さに圧倒されましたが
改めて読んでみると、人としての性の哀しさや当時の時代性、
社会的に浮かばれない者の鬱屈などが強く感じられ、味わい深かったです。
そして銀座と言えば、もう1件。
数年前に泰明小学校近くの地下二階にできたという
「ART BOOK MUSIC&CAFE BAR 十誡」。
入口からして妖しい雰囲気が漂います。
耽美・幻想系を中心に美術書・写真集・レアな文芸書等
約2000冊の蔵書やクラシックのレコードを手にとって眺められ、
ディスプレーも「秘密の地下図書館」に相応しく統一されています。
お店の看板とパンフレット
ここのオーナーは人形作家の土方陽菜さん。作品も飾られています。
近くに積んであった画集のようなアンデルセン童話をパラパラ・・
カクテルは体質的にNGなので、文豪カクテルの写真は撮れず
銀河鉄道の夜をイメージしたノンアルコール「星めぐり」を注文。
ブラックライトを当てるとこんな感じで、まさに星空
下記のHPはとても美しいので、宜しければこちらもご覧下さい。
チャージ料もかかりますが座席数に限りがあり人気もある為
来店前にWEB予約する方が確実です。