大地の芸術祭その3・キナーレ編 [アート]
大地の芸術祭では、十日町駅付近の市街地でも作品を鑑賞できます。
その拠点施設の1つになっているのが「越後妻有里山現代美術館・
キナーレ」です。
美術館の建物と中央の池が、以前にも取り上げた事のあるレアンドロ・
エルリッヒの「空の池」という作品になっています。
つい子供が楽しそうに水遊びする姿に気を取られていましたが・・
2階から眺めると、おおっ!池に建物が浮かび上がっている!
見る角度により鏡面となって映る建物とズレたり重なったり。
右下も同じくエルリッヒの「トンネル」という錯視が楽しい作品。
トンネルを過ぎると巨人が現われた?!(トンネルがミニチュアなのです)
芸術祭の期間中は「方丈記私記」という特別展示もありました。
中世に方丈(ほぼ四畳半)から動乱の世を見つめた鴨長明、五合庵で
喜捨に生きた良寛さんなどに倣い、現代の建築家やアーティストが
「あって欲しい、あったら楽しい」機能を持たせた方丈を提案する
企画。芸術祭後は商店街に設置する計画もあるとか(@@)。
左上の「羊の美容室」の中で本当に髪をカットしていました。
編んだ方丈や画像が写る方丈に入った子供達は大はしゃぎ(@^▽^@)。
十日町博物館には笹山遺跡出土の国宝・火焔型土器があるので
下のようなコラボ作品もあれば、いかにも現代アート、という
感じの作品まで多数展示されています。
屋外展示の中には残念ながら台風で中止されたものもあったようです。
雨天でも見学できる施設があると嬉しいですネ。
「キナーレ」から徒歩圏内に、「いこて」という雁木(がんぎ)や
蔀度(しとみど)を取り入れたカマボコ・・ではなくかまくら型の
ユニークな形の木造建築もあります。(設計:手塚貴晴+手塚由比)
1階は掘りごたつ状のテーブルやカウンター、2階にはハンモックもある
コミュニティースペースになっており地元食材を使ったランチが頂けます。
出来上がるまで時間はかかりますが、温玉のせ和風ボロネーゼは美味しい
し、木材に囲まれて広々としたお店は居心地良かったので、まあいいか~。
(お店の全景はHPよりお借りしました。HPはこちらです。→ https://ikote.net/ )
芸術祭では清津峡トンネルや秋山郷、「光の館」やボルタンスキーの
「最後の教室」等、時間切れで見られない作品も多数ありました。
ずっと継続して頂いて何十年後とかに、また行けるといいなあ。
2018-09-26 15:59
nice!(31)