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8月の雨、幸せの蕾 [風景・写真]


梅雨のような雨が続いている関東地方の8月。

雨雲の停滞具合によっては雷雨や洪水、竜巻に雹など怖ろしい事になっていますが


庭の植物にとっては水遣り要らず。水滴が水晶のネックレスのようになっています。


今年は何故か朝顔も朝だけでなく夕方まで咲いています。

日照不足の影響か虫の仕業かグリーンカーテンはスカスカなまま。

心が荒むようなニュースが多い毎日ですが、

たまたま手にした星野富弘さんの詩画集「速さのちがう時計」を読んで、

思わず目頭が熱くなってしまいました。

速さのちがう時計―花の詩画集

速さのちがう時計―花の詩画集

  • 作者: 星野 富弘
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1992/04/01
  • メディア: 単行本

「人はそれぞれ速さのちがう時計を持っているような気がする。

私の時計は、少しゆっくり動いているのだと思う。

カタツムリみたいな時間感覚を持っている者が、1年に一度しか咲かない花などを相手に、

静かな山間の村に住んでいるのだから、時計は遅れるいっぽうである。」(本文より)

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(「ねこやなぎ」より)

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(「すいせん」より)

「辛い」と「幸い」。真逆のような2つの漢字の形は、よく似ています。

星野さんによると「『辛』はもうちょっとで幸せになれそうな幸せの蕾」。

確かに「辛い」時は身を固くして殻に籠もることで自分を守ったり、

エネルギーが充填されるまでじっとしている。

それをこじ開けようとしたら、もろくて壊れてしまいそうだけど

時がたち暖かくなってきたら、自然とほころんで花開く

「幸せのつぼみ」なのかもしれないですね。

群馬にある星野富弘美術館、いつか行ってみたいと思っています。

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