8月の雨、幸せの蕾 [風景・写真]
梅雨のような雨が続いている関東地方の8月。
雨雲の停滞具合によっては雷雨や洪水、竜巻に雹など怖ろしい事になっていますが
庭の植物にとっては水遣り要らず。水滴が水晶のネックレスのようになっています。
今年は何故か朝顔も朝だけでなく夕方まで咲いています。
日照不足の影響か虫の仕業かグリーンカーテンはスカスカなまま。
心が荒むようなニュースが多い毎日ですが、
たまたま手にした星野富弘さんの詩画集「速さのちがう時計」を読んで、
思わず目頭が熱くなってしまいました。
「人はそれぞれ速さのちがう時計を持っているような気がする。
私の時計は、少しゆっくり動いているのだと思う。
カタツムリみたいな時間感覚を持っている者が、1年に一度しか咲かない花などを相手に、
静かな山間の村に住んでいるのだから、時計は遅れるいっぽうである。」(本文より)
(「ねこやなぎ」より)
(「すいせん」より)
「辛い」と「幸い」。真逆のような2つの漢字の形は、よく似ています。
星野さんによると「『辛』はもうちょっとで幸せになれそうな幸せの蕾」。
確かに「辛い」時は身を固くして殻に籠もることで自分を守ったり、
エネルギーが充填されるまでじっとしている。
それをこじ開けようとしたら、もろくて壊れてしまいそうだけど
時がたち暖かくなってきたら、自然とほころんで花開く
「幸せのつぼみ」なのかもしれないですね。
群馬にある星野富弘美術館、いつか行ってみたいと思っています。