奇想の系譜 [アート]
渋谷ハチ公前広場、ハチ公はどこへ?
平日のbunkamuraは空いているから好きです。小雨が降っていたので
トロルさんの記事にあったポールダンス・スタジオは探し損ねてしまった・・昼は無いか。
つい寄り道してしまう花屋さんと本屋さん。いいわ~。
前回記事の映画の後にザ・ミュージアムで「ベルギー奇想の系譜」展を見ました。
このポスターを見た時から楽しみにしていたのですが、前半は
「バベルの塔」展のボス派やブリューゲルと被ってやや食傷気味。。
「7つの大罪」の動画は面白いけど、「7つの徳目」はつまらないなあ。
地獄の方が人間らしくて楽しそう・・なんて思う罰当たりな私。
見飽きた感もあるけどマグリットはハズレがないですね。
リュカさんの過去記事でも取り上げられていた、
ポール・デルヴォーの「海は近い」も、幻想的で良かった~。
後半の現代アートはなかなか振るっていました。
トマス・ルルイのブロンズ作品「生き残るには脳が足らない」(2009年)。
現代人の歪んだ悩みを表しているそうで、なるほどすごい頭でっかち。
そしてレオ・コーベルス「ティンパニー」という作品(2006-2010)は
手足を縛られ逆さ吊りにされた骸骨。口には芸術を象徴する絵筆、
肋骨には富や名誉を表す金塊を抱え、頭蓋骨がダン!ダン!と
行進曲のようなリズムでティンパニーを叩きます(^^;)
ヤン・ファーブルの「第十六章」(2010年)は、
新興宗教の教祖になったタモリさんが「せんとくん」と合体したみたいな像。
やたらと立派な金ピカの角がインパクト大。
何を聞いても「ニャー」しか言わない猫に小難しい質問を
続ける「猫へのインタビュー」というサウンド作品や
磔にされたキリストが高速のジェットコースターで振り回されて
いるみたいに見えるオブジェなど、
不思議で風刺のきいた作品を見ることが出来ました。
(美術展の画像はポストカードを撮影したものです)
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