FLOWERS by NAKED その1 [アート]
プロジェクション・マッピングを用いた『植物とテクノロジーが織りなす幻の作品』。
「生花、オブジェ、映像、香り、飲食・・・など五感で巡る花の体験型庭園、
FLOWERS by NAKED。日本で一番早いお花見を、日本橋で。」(パンフより)
・・それはそれは。という事でCOREDO室町の日本橋三井ホールへ。
ここは夏の金魚で3時間待ちした所。今回も入場制限を覚悟していました。
が、平日のせいか、並ぶことなくすぐに入ることができました!
詳しくはこちらへ。。 http://flowersbynaked.com/
スマホ撮影も比較的しやすかったので、たくさん収穫してしまいました(笑)
とても美しく、幻想的で儚くて、かなりツボです(^^)
ガラスアート「あなたに続く森」 [アート]
ポーラミュージアムアネックス(銀座一丁目すぐ)にて、ガラスアーティスト
青木美歌さんの「あなたに続く森」展が開かれています。(2/26まで)
ガラス素材で「植物のライフサイクルをモチーフに、目に見えない生命の
『繋がり』を表現」(下記より引用)されているとの事です。
制作風景のビデオでは、吹きガラスのガテン系作業もこなされていましたが、
作品はとても繊細で儚くて、光をキラキラと反射しています。
白い台座に映る濃い影や淡い影も幻想的。
密やかに増殖・分裂し、成長していく柔らかな細胞が、
無機質で硬質なガラスによって形造られる不思議さ。。
氷の様に透明なガラス素材が、生命体の純粋な美しさ
(イノセンス)を表わしているようにも見えます。
命を繋ぎ続けるけなげな姿を一瞬時を止めて見ているような空間は、
ため息がでるほど美しかったです。(もっと撮影技術があれば。。)
何と撮影OKだったので皆さんパシャパシャ撮っていました。
今回のテーマの文章も素敵で(菌類が苦手でなければ)、
カップルで行ったら感激しそう
https://www.hexaproject.com/portfolio/mika_aoki/
(以下の文章は上記アドレスよりコピペしました)
外の世界がどんな風に聞こえても
心の中はいつも自由に
光の糸で愛情を織っていく事が出来る
遠い昔に生命が始まって
何度も変化を繰り返し
いくつもの種を受け継いで
今ここに生を頂きました
そうしてあなたに出会えた喜びを
どうやって伝える事が出来るでしょう?
光と色彩・キリン像 [アート]
日本橋高島屋に行ったのは、元はショコラではなくて美術画廊Xの「光と色彩」展に
行くのが目的でした。多摩美出身の大森薫子さん、菊地武彦さん、桑原弘明さんの
合同展示です。
今回の桑原氏の作品はスコープではなく、小さなオブジェ2点です。
スタッフの方に頼むと、ガラスケースを外し取っ手を回して発電して下さいます。
LEDライトに照らされ青く光る美しい水晶と小さな星空が見える「星澄む石」など
を見せて頂くことができました。こんな美術品を買える方がうらやましいわ~。
会場を出た所に、これまた多摩美ご出身の陶芸家、徳丸鏡子さんという方の
「福泉島」という作品が展示されていました。(撮影許可を頂きました。)
岩石にぎっしりとサンゴや藤壺が貼り付いたような形状に惹きつけられ、
様々な角度から眺めて楽しませて頂きました!
背面にはリムストンプール(鍾乳洞の棚田)状に突き出し、透き通った
エメラルドグリーンの水を湛えた泉も作られています。
生命力あふれる植物群をギュッと凝縮して形作られた島、なのでしょうか。
永遠に枯れない化石化したフラワーアレンジメントのようでもあり。
福泉島というタイトルから、福島―放射能ー尾に人間が貼り付いたゴジラ
・・を連想をしてしまい、申し訳ないとひとりで反省したりもしました。
もう一つ、気になったものがあります。。
日本橋の「麒麟像」というと、こちらの厳めしいお姿が有名ですが、
もう1頭、中央通りスターツビルの前で王冠を被っていらっしゃる、
キュートなキリンさんがおります・・
ツムラ順天堂がここにあった時に設置された漢方の守り神だそうで、
安藤泉さんという鍛金彫刻家の方の作品とのこと。知りませんでした。。
背景になっている建物とのコントラストがいいですネ~
桑原弘明さんのスコープその4 [アート]
桑原弘明さんのスコープに出会い、追っかけ状態になって早1年。
待ちに待った年に1度の個展を、京橋の「ギャラリー椿」に見に行きました。
今回はお馴染みのmegさんとりょうこさんも一緒に新作4点を鑑賞。
自らマグライトを当ててゆっくりと自由に鑑賞することができました。
ライトの当て方により、光る水辺が色を変え、新たに部屋が現れる「雨上がりの夢」。
らせん階段と浮遊する家具が夢幻の世界を作り出す不思議な「カノン」。
家の窓の中に、暖かい灯りと幸せな家族のクリスマスが垣間見れる「サンクトゥス」。
洞窟のようなごつごつした空間の上から美しい光が射す「失われた時の輝き」。
どれも見れば見るほど細部に発見があり、時の流れやその場の空気まで感じ
られるような気がして、一つ一つの作品が美しい映画を観ているよう。
見入っていると時間が経つのを忘れてしまう程、充実感がありました。。
幸運なことに今回も桑原氏が在廊され、「まだまだ作りたいものが多くて
作業が追い付かない」とのお話をうかがい、更に感激しました。。
また展示があれば是非お邪魔させて頂きます!!
(4点ともあっという間に完売。桑原氏も一番気に入っておられるという
「雨上がりの夢」は江戸川ボートレース場で今後展示予定との事!)
別室では金井訓志さんの「カタチの往き来」も展示されていました。
ギャラリーオーナー椿原氏の古稀のお祝いの際に飾られたシックな椿の絵を
今回背景の色や大きさを大胆に変え、新しい作品にされたとのこと。
アイリスやスイートピーも形状の面白さに主眼を置いて、拡大画像のように
一部を切り取ってみたり、別の角度から捉えていたり・・大豆原料の特殊な
絵の具で描いたくっきりした輪郭でちょっとポップに抽象化されているけれど、
確かな存在感がある、独特な世界を楽しめました。
初日には椿の絵の前で、リムスキー・コルサコフ「熊蜂の飛行」のマリンバ演奏
もあったそうで、その超絶技巧の画像も金井さんにパソコンで見せて頂きました。
どちらも生命力に満ちてエネルギーを頂けた気がして、とても楽しかったです。
展示は12月24日まで(日祝休)です!
初台の画廊・珈琲Zaroff [アート]
京王線初台駅近くの小道を入った所にひっそりと、
「画廊・珈琲 Zaroff」というお店があります。
http://www.house-of-zaroff.com/
屋根裏のような2階がギャラリー、1階が喫茶スペースになっていて、
アーティストと愛好家の方々の交流の場にもなっているようです。
お店全体が店主の方のこだわりと美学で貫かれ、独特な雰囲気があります。
オシャレ感ゼロ、センス無しの自分が足を踏み入れるには勇気がいりますが、
隠れ家みたいでゆっくりと作品に向かい合える空間が心地よくて、再訪して
しまいました。(7月の亜由美さんのお人形の個展、とても素敵でした)
喫茶スペースでは、こちらの好みを言うと本や画集を席まで持ってきて
下さいます。先日は橘小夢さんの画集を見せて頂きながら濃厚なザクロジュース
を一気飲みして驚かれてしまったので、今回は前述の西村FELIZさん(9/18参照)
の記事が載っている雑誌を貸して頂き、ゆっくり飲めるキルシュココアを注文。
チェリーもゴロゴロ入っていて、これもとってもおいしい!!
シュヴァルツヴァルトのキルシュトルテを温かい飲み物にしたよう。
・・と思いだしていたら、また飲みたくなってしまった~!!
ココアの種類が豊富というのは珍しいですね。ブレンドコーヒーもお薦めとか。
噂では洋酒入りのかき氷もあるらしいです。・・大人のお店ですね~
アルコールに弱い自分は少しのキルシュで軽く酔い、すっかりいい気分に。
残念ながら上の画像はワタシではありません(笑)彫像の屋外展示作品です
今回の展示は上記の方々の作品。星野美智子さんの耽美で繊細な版画、
月光社さんの素朴な民族調の木彫り人形、有賀真澄さんという方の
アンティークな装丁の豆本?(中に祭壇のような物が設えてあったり
中世の宝物のように古びてロマンティックな美しさ!)等々魅力的な
作品が並んでいました。館内は撮影禁止、上手く表現できずすみません・・
有賀さんの作品、また展示があったら見に行きたいと思います。
駅前の銀杏の木も見事でした。
浦川純さんの創作人形 その3 [アート]
青木画廊「妄想キャバレー」 [アート]
前述の桑原弘明さんのスコープの展示があるとの情報をmegさん
から頂き、一緒に銀座の青木画廊という所にお邪魔しました。
ブルガリやシャネルが並ぶ大通りから一つ奥の路地を入ると
開発から取り残されたような昭和な風景がありました。
開廊55周年記念「眼展 PART1」として、刺激的な?
「妄想キャバレー」という共通テーマで12人の作家さんが
それぞれ2~3点ずつ出品されています。
すぐ近くに「白いばら」という1931年創業の老舗キャバレーがあり、
そちらをモチーフにしたと思われる作品もありました。
行ったことないけど、何だか楽しそう。。
哀愁漂う中年男性の後ろ姿が印象的な石塚公昭さんの人形や
大御所四谷シモン先生の「機械仕掛けの少女2」、細密且つ幻想的な
山本じんさんや建石修志さん、megさんお気に入りの小泉孝司さんの
皮をむいたガラスの林檎の絵画など、多様な作品が並んでいました。
(小泉氏のHP http://www.asahi-net.or.jp/~dt6t-kizm/ )
そして今回見ることができた桑原氏のスコープは、「神への手紙S」
と「霧と夜の国」(2013年)の2作品。スイッチを押してライトを照らす
ものと、自分でマグライトを当てるもの、どちらも扉の向こうの極小世界の
美しさに相変わらずため息が出ます。。廃墟、最高。。
この掌サイズの真鍮の箱の中に夢の様な世界が広がっています!
共通テーマとの関連はチラリズムの美学という所かしら?(笑)
桑原氏は12月10日~24日「ギャラリー椿」で個展の予定があるようなので、
寒さに負けず見に行こう!http://www.gallery-tsubaki.net/exhibit.html
モダニズム建築取壊し問題 [アート]
11月8日の「クローズアップ現代+」で、日本のモダニズム建築
(主に高度成長期に村野東吾、丹下健三、黒川紀章らが各地に建てた
斬新な工法やデザインの建築)が、経年劣化と修復困難、財政難により、
あちこちで取壊しの危機にあることを伝えていました。
その一方で、コルビジェの国立西洋美術館等が世界遺産に登録されたり、
日本のモダニズム建築がドラマや映画の背景に使われたりして、海外では
今、逆に注目が集まっているとか。外国人観光客の見学ツアーもあって、
取壊しを惜しむ声が上がっているのだそうです。
番組で取り上げられたりちらっと映像が映ったホテルオークラや中銀タワー、
国立代々木競技場、東京カテドラル聖マリア大聖堂等々、初めて見た時とても
圧倒されワクワクしたものでした。(ど素人ですが、見学好きです。)
が、宿泊したり住むとなると集客が望めなければ経営は成り立たず、
(都庁はともかく)地方の市役所や体育館などは、自治体が費用を捻出
できないですよね。使われなくなった素材や工法だと再現できないとか
建築家の「作品」となるとみだりに改変できなさそうだし、現在は何より
災害に強くないと危険だし。。残してほしいけれど胸が痛みます。
今流行りの「レガシー」として、バルセロナのサグラダファミリア大聖堂
みたいに(ここは修復じゃなくてまだ建設中ですが)世界中から寄付を
集めてでも残したいと思われるものだけが残っていくのかな。。
三菱一号館のように一部だけ残すのも難しい建物が多そうだしなあ。
「明治村」ならぬ「昭和村」を作って移転保存とか・・ってどこに?
首都圏のモダニズム建築から東京スカイツリーまで、優れたデザインの
建築物が「構造デザインマップ東京」という本に網羅されています。
隅田川に掛かる橋、シェル構造、搭とタワー等のコラムも面白く、
カラー写真が豊富な読み物として楽しめるので気に入っています。
何年かすると本の中にしかない幻の建築も出てくるかもしれないですね
「建築家のノーベル賞」プリツカー賞受賞の伊藤豊雄氏推薦。
- 作者: 久保 純子
- 出版社/メーカー: 総合資格
- 発売日: 2014/06/19
- メディア: 単行本
(「構造デザインマップ東京」より。ここは取壊し予定は
ないと思いますが・・)
旧朝香邸の室内空間 [アート]
アールデコの窓と照明シリーズ。
改めてみると細かい意匠は撮っていない事に気づきました(^^;)
正門付近の売店で傘を買うために立ち寄ったら、家に貼っていたことが
あるカッサンドルのポスターがあって、ちょっと懐かしかったです
で、外に出たらもう雨は上がっていました。
- 出版社/メーカー: A.M.カッサンドル
- メディア:
庭園美術館のボルタンスキー展 [アート]
目黒の東京都庭園美術館に、リニューアルしてから初めて行きました。
12月25日まで「アール・デコの花弁~旧朝香邸の室内空間」展開催中。
館内の素材を解説したパンフレット付、平日は館内撮影もOKという洋館
マニアには嬉しい企画!雨が降らないうちにまずは外側から撮ろうかと・・
真ん中の写真は新館です。
「クリスチャン・ボルタンスキー アニミタスーさざめく亡霊たち」展も同時開催中です。
チリのアタカマ砂漠と豊島のささやきの森に、小さな歌う魂となって風に揺れる
無数の風鈴の映像。少し離れたところにあるベンチに座ってその映像を眺め、
風鈴の音に耳を澄まし、室内に敷き詰められた藁の香りに包まれる。
不思議に心地よい空間でゆっくりと過ぎゆく時間を堪能しました。
暗室に亡霊の影が揺れる「影の劇場」、バクバクと点滅する「心臓音」、薄い布に
ヒラヒラ視線が翻る「眼差し」というインスタレーションも心に響くものがあります。
ポスターにもなる大判の解説を持ち帰れるので、これからゆっくり読もうと思います
「ロスト・ヒューマン」と恵比寿ガーデンプレイス [アート]
東京都写真美術館で開催中の「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展を見に、
久しぶりに恵比寿ガーデンプレイスへ行きました。
「異邦人」の冒頭から喚起されて繰り返されるフレーズ「今日世界は死んだ
もしかすると昨日かもしれない」から始まる遺書のようなメモを、理想主義者、
建築家、生物学者など33人がそれぞれの立場から記したという設定で、杉本氏が
文明の終焉を執筆。それを指名された浅田彰、磯崎新、福岡伸一氏等各界の
著名人らが肉筆で「代筆」し、象徴する物品と共に陳列するインスタレーション。
面白いもので、いかにも「その筋の人」と合点がいく筆跡が多かった気がします。
作品解説リストにロスト・ヒューマンの全文が載っていて読み返すこともできます。
「廃墟劇場」は、アメリカ各地の廃墟と化した映画館を、杉本氏自らが張り直した
スクリーンに光の層を長時間露光で撮影した初公開作品。荒れ果てた劇場の写真には
「羅生門」「博士の異常な愛情」等狂気を孕んだ映画のあらすじが添えられています。
どう転んでも人類は滅亡へ向かうと畳みかけられ、洗脳された感じがします。。
相変わらずバブリーな恵比寿ガーデンプレイスの光景に軽く眩暈が・・。
クリスマス仕様になる直前だったので空いていましたが、一生懸命作業を
していた方が写り込んでいました。メンテナンス、大変なんだろうなあ。。
「恵比寿スカイウォーク」に乗って歩いていたら、その右をもっと速いスピードで
歩く人がいて、いつのまにかゆっくり歩きと速歩きの2コース制になっていました。
さすがに都会の人は歩くのが速いですね。。
ポラロイド写真 [アート]
最近若者の間でちょっとピンボケ気味のポラロイド写真を撮るのが
流行っているとかいないとか・・。
ポラロイドでいい写真を撮るにはかなりのセンスがないと難しいだろうなあ
と思っていたら、アンドレイ・タルコフスキーがポラロイドで撮った写真集
というものがあると前述の桑原氏のツイッターで知りました。
Instant Light: Tarkovsky Polaroids
- 作者:
- 出版社/メーカー: Thames & Hudson
- 発売日: 2006/03
- メディア: ペーパーバック
キイツ(其一)とダリ [アート]
仕事と家庭の事情により月1位しかでかけませんが、どこに行こうか迷うのも楽しみです。
結局は複数回れる所に行きがちな欲張り者・・という事でミッドタウン内にあるサントリー
美術館の「鈴木其一~江戸琳派の旗手」展へ。キイツと読むと英国人みたい?
琳派を江戸で再興した酒井抱一の愛弟子で「琳派の華麗な伝統を継承しながらも
鮮やかな色彩対比やゆたかなデザイン性など現在にも通じる斬新さにあふれており、
近年とくに注目を集めている」(パンフより)との事。
朝顔図屏風などはまさにそんな感じで見事でした!他にも「藤花図」「風神雷神図屏風」
「十二ヶ月図扇」が気に入りました。売店のおみやげ(お豆です)もかわいらしい。。
次に新国立美術館の「ダリ展」。何故かモノクロ画像で上書きされてしまった(笑)
10年ぶりの回顧展とのこと。油彩や宝飾品は以前の方が充実していたように思いますが
今回はオブジェ、書籍、映像、ドローイングなど多様さが売りのようですネ。
こんな所で再び「アンダルシアの犬」を見ようとは・・あまりのグロさに席を立つ人
もチラホラ・・(笑)。それとは打って変わって初見の「デスティーノ」の美しさ!
ディズニーカンパニーとダリの幻のコラボ、6分の短編アニメーション作品です。
ダリの不思議なイメージ世界が違和感なく次々と繋がり動画となって展開されて
いきます。シュールレアリスムに抵抗ある方でもその良さが実感できるのでは。
2003年のアカデミー賞アニメ部門受賞作品なのですね!知らなかった・・。
「謎めいた要素のある風景」「子ども、女への壮大な記念碑」もやっぱりいいな
時間と空間を自由に再構築して、浮遊させたまま時を止める魔術を見ているよう。。
浦川純さんの創作人形 その2 [アート]
何より嬉しかったのは、展示されていた時とは違い好きな時に好きなだけ眺め
られること。様々な方向・角度から見ると大人びていたり子供らしく見えたり、
苦悩しているようにも微笑んでいるようにも見えて、日々新たな発見があります
「幽閉」とは、身体や精神が何かに囚われてしまっている状態だろうかと考えて
みたり、いつかはそれらから解き放たれて幸せになってほしいと願ってしまったり。
試行錯誤しながらベッドスペースを整え、小物をちまちま作って持たせることも、
ポーズや背景を変えて撮影・画像処理をするのも全て楽しいのでした
現在デジカメとスマホしかなく思うような写真が撮れていないので、
やはり一眼レフを買ってもう少しマシな撮影をしたいと思っています
カメラのキタムラで編集した写真を壁に貼ったものを更にスマホで撮ったので、
ピンボケ・斜めですみません。。
左上は浦川氏が撮影して下さったものなのでこれだけクリアーです。
その節は大変お世話になりました!とても穏やかで優しい方です。。
今後もファンのひとりとして、新しい作品を楽しみにしています!
浦川純さんの創作人形 その1 [アート]
今一番の宝物といったら、この球体関節人形の少年になるでしょうか。。
浦川純さんという人形作家の方の「幽閉」という作品です。
去年の11月、井の頭公園に隣接した吉祥寺ギャラリーでの「まぼろしの絵本~
創作人形3人展」にお邪魔させて頂いた際にひとめぼれしてしまいました・・
「まぼろしの絵本」展は球体関節人形の第一人者吉田良先生が主催されている
人形教室に通われている周さん、朋トモヱさん、浦川純さんにとって初めての
合同展示との事でしたが、どれも個性的なのに不思議にしっとりと調和していて
豊かな空間が広がっているとても素敵な展示で、2度見に行ってしまいました。
浦川氏の作品は「五つの楔」というテーマのもとに5人の少年それぞれに
「沈殿」「歪み」「渇望」「幽閉」「解離」というタイトルが付けられていました。http://deadjun.blog.fc2.com/
5人ともあどけなさを残しながらも何か心に傷を抱えているようで、そこに
確かな人格と抱きしめてあげたくなるような愛おしさを感じてしまいました。
静かに見る者に訴えかけてくる彼ら5人揃っての展示をこれからも多くの人に
見てほしいという思いと、このまま会えなくなるのが寂しいという気持ちの葛藤
の末、浦川氏と交渉させて頂き「幽閉」君を自宅にお迎えする事になりました
そして球体関節人形ならではの楽しさにすっかりはまってしまったのでした!
クエイ兄弟~ファントム・ミュージアム [アート]
神奈川県立近代美術館葉山館で開催中の「クエイ兄弟~ファントム・ミュージアム」
に行ってきました。日曜日だったので多くの方が熱心に見ていらっしゃいました。
20年以上前、クエイ兄弟の「ストリート・オブ・クロコダイル」というパペット
アニメーションをチラシの不気味さに魅かれて?四谷にあったイメージフォーラムに
見に行ったことがありました。想像以上にグロテスクで不思議な悪夢のような世界。
狭くて暗い会場に少ない観客、行ってはいけない所に来てしまったかとちょっと
怖かった覚えが有ります・・当時は情報も少なく「ブラザーズ・クエイ」という
名前の人かと思っていました。双子の兄弟なんですね(笑)
下記は今回のチラシと唯一撮影OKの作品の制作の様子。
映像作品のダイジェスト版と実物のパペットがかなりたくさんで見応えあり。
お子さんは後でうなされそうなのでやめた方が良いと思いますが・・
カフカの「変身」なんてもう、映像化するならこの方達はまさにうってつけ!
病的、幻想的、退廃的、でもコマ送りが何となくコミカルな感じもする不条理劇。
ダイジェストじゃなくて全部見られたらもっとうれしいのだけれど・・。
当時話題になったピーター・ガブリエルのスレッジハンマーのプロモビデオ
制作にも関わっていたり、その後もCMや舞台美術等で活躍されていること、
ベースになったり影響を受けたものなどを今回はじめて知りました。
「あれは一体何だったのだろう?」という長年の引っかかりがようやく
解けた気がして、もう一度しっかり見てみたいと思いました。。
さいたまトリエンナーレとJLミュージアム [アート]
世界に開かれた創造と交流の現場をつくりだし、共につくる、参加する芸術祭、
というコンセプトのさいたまトリエンナーレ2016が9月24日から始まりました。
http://saitamatriennale.ne.jp とはいえあまり市民にも知られていない様子。
いつどこで何をやっているのかよく判らないながら(笑)「創作人形国際公募展」
もあった岩槻の展示を散歩がてら見て回りました。
駅前から会場の旧民俗文化センター行シャトルバスが出ています。
通勤電車の車窓に映る風景を集めた「車窓を集めるプロジェクト」、
「洗濯文化」がテーマの部屋等ベッドタウンさいたま市らしい企画かな?
そして「目」という作品。実はこれが一番気に入っていたのですが、撮影禁止、
口外禁止!・・「別の天気の日に行って見たい」もダメかしら?
もう1か所古民家を舞台に家とは何かを問いかける向井山朋子さん演出・
湯浅永麻さん出演のインスタレーション&パフォーマンス「HOME」。
踊っていない時も古民家で写真を投げ散らかしておらました。斬新!
さいたま新都心のさいたまアリーナには、かつてジョン・レノンミュージアム
という素晴らしい施設があったのですが、10年限定だったので2010年に
惜しくも閉鎖されてしまいました。ジョンと小野洋子さんが出会う前のお互いの
活動からジョンが亡くなるまでの山あり谷ありの人生を俯瞰できると共に、
アーティスト ヨーコ・オノの作品に触れられる貴重な場所でした。
お二人の言葉が天井から降るようにたくさんの透明なプラ板に吊るされ
揺れている、光に満ち溢れた明るい部屋は圧巻でした。生きることの喜び、
愛、希望が感じられる部屋で終わるその構成に感動したものでした。
ヨーコさん、才能豊かで、強くてしなやかで、素敵な方だと思います。。
新宿副都心 [アート]
・・って今でも言うかな?まだ都庁が建設中だった頃、高層ビルの
高層階に勤務していました。
窓の外を見ると眼下に中央線がカーブを描いてゆっくり過ぎていき、
晴れた日の夕方には窓いっぱいにピンクに染まった富士山が広がり、
夜には渋滞する車のテールランプが幾筋もの光のリボンになって煌き、
本当に綺麗で大好きでした。12月になると吹抜けの空間に飾られる
大きなクリスマスツリー、隣のビルの壁に沿って落ちるのが間近に
見られる迫力満点の稲妻・・。テナントの会社も飲食店もすっかり入れ替わり、
並木はシンガポールの街みたいに茂ってしまったけれど、休み時間によく立ち寄って
いた1階のフォトギャラリーは健在でした。何かうれしい