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見ることのリアル~レアンドロ・エルリッヒ展 [アート]



六本木ヒルズの森美術館にて開催中(4/1まで)の「レアンドロ・エルリッヒ展」。

去年、右上の不思議なポスターを見て絶対行こうと思っていた美術展です。


エルリッヒさんは金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」で有名な

アルゼンチン出身のアーティスト。これをTVで見た時は衝撃を受けました。

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このプールの下は分厚いガラス天井の地下室があって、その上に10㎝位

水を張り風で波立たせているのだそうです。(今回は写真と模型のみ)

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こちらは水面に浮かぶボート・・のように見えて

ユラユラした形は、もともと船の下部にくっついています。

「目の前にあるものは本当に存在しているのか」と問いかけられ、

非現実的な光景を目の当たりにする事で不思議な体験をしたような

気にさせられます。あのポスターも実は、地面に置かれた絵の上に

人が寝転びながらポーズをとっているのでした。忍者ではない(笑)!


仕組みがわかっても、ノリノリでポーズをとる皆さんが可笑しくて。。[わーい(嬉しい顔)]

これは体験することで完成するアートなのだそうです。

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  ガラスや鏡を使ったトリックが多いかな?

ヘアサロンの鏡に映るのは見知らぬ他人で、試着室は果てしなく奥が深い・・

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日本やフランスなど、国の形をした「雲」も、実はセラミックインクで

形を描いた板ガラスを並べただけのもの。

星座も国も、変化し続けるものに人間が勝手に線を引いて

本来秩序がないものに意味を持たせたもの。(解説より抜粋)


集合住宅に住む隣人の私生活(を再現したもの)を同時進行で

眺めたり、内側外側が反転してしまったエレベーターに既成概念が

覆されたり。。「見る」とは「見られている」ことでもあります。


この模型だけでも面白いけれど、実際に街に出現したら仰天しますね[がく~(落胆した顔)]


少子化で廃校になった小学校にはスマホを持った亡霊が現れます。

その上、本日は日本の方々ではないようで・・(*゚∀゚*)

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ただのトリック・アートと違って、楽しみながらも考えさせられる

満足度の高い展示でした。お近くの方は是非!

※また雪が降る前に行ってしまおうと、早くも自粛を解禁した意志の弱さ(><)。

今日はスーパームーン+皆既月食で六本木ヒルズの展望台は天文ファンやマスコミで

賑わっていたようです。(オレンジ色の満月が今日は確かに欠けていましたネ)

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