谷川俊太郎展 [本・漫画・TVなど]
新宿から初台に行くのに、いつもと違う改札を出てしまって
京王新線乗り場を探してウロウロ。道順を教えて下さった
駅員さんの言葉とも違う方向へ・・ボケが加速しております。
暖かくなってきて嬉しい反面、花粉症も始まりました。。
オペラシティの谷底で天を仰いでいる巨人さん、顎が動いています。
その足下で、ダニエル・コフリンさんという背が高くてカッコイイ方が
アコースティック・ギターでストリートライブを行っていて、思わず
みとれ・・いえ、聴き惚れてしまいました(^-^*)。この建物全体が劇場か
神殿のようなオペラシティに行ったのは、「谷川俊太郎展」を見るためです。
ご本人のプロフィールがそのまま作品になっており・・
その文字が本棚の側面に1行ずつ貼られ、棚の中にはそれらにまつわる品々
が陳列されています。文字の林を散策しながらこの詩人を様々な角度から
知ることができる、面白い展示方法でした。
所々に広げられた大きな本の前で立ち止まって詩を読んだり、
制作に使われた表やノート、別荘の定点観測映像を眺めたり。
有名な詩(「かっぱ」「ここ」等)の朗読に合わせた多画面による
インスタレーションや、「自分の前世は何だと思いますか」などの
3つ(正確には3.5)の質問に対し交流のある各界の方々と共に回答した
文字の映像もありました。(谷川氏の答えを忘れてしまったけど、
みうらじゅん氏は「犬」。この質問は自分が何に似ているか、どう
生きたいかという質問の変形のようでした^^。)
「詩人の個展」というものをどういう形で行うか模索された跡が窺える挨拶文。
今回再認識したのは、谷川氏が自分の親とほぼ同年代の方なのだということ。
お子さんが生まれてから子供向けの詩や本をたくさん書かれたことも。。
(↑パウル・クレーの絵、「黄色い鳥のいる風景」。)今回は展示
されていませんが、下記は私が好きな谷川氏の詩集「クレーの絵本」
の中の「黄色い鳥のいる風景」という詩です。
『とりがいるから そらがある
そらがあるから ふうせんがある
ふうせんがあるから こどもがはしってる
こどもがはしってるから わらいがある
わらいがあるから かなしみがある
いのりがある ひざまずくじめんがある
じめんがあるから
みずがながれていて きのうときょうがある
きいろいとりがいるから すべてのいろとかたちとうごき
せかいがある 』
これに三善晃氏が曲を付けた合唱曲があって、今でも時々鼻歌を
歌ってしまうのですが、絵とは雰囲気が違う明るく軽快な曲です。
こちらの展示の後、別室の「なつかしき」展にも足を伸ばしました。
自分にこの様な故郷はないのに不思議と強い郷愁を覚えるような
川瀬巴水の版画、二川幸夫さんの写真や芝康弘さんの絵画~
郡上八幡駅の少年達などにキュンとしてしまいました。
(展示のパンフレットより。画面が歪んでしまってスミマセン)
と、のんびりしていたら最終日に滑り込もうとした「会田誠展」
の会場に着いた時には200人以上が路上で待機中!大人気なの
ですね~。結局、帰宅が遅くなるので諦めました(><)。
「天才でごめんなさい」展も見逃したし、縁がないのかなあ。
(というより計画性がないだけです。)行けなかったけれど
詳細と興味深い解説をこちらで見ることができます。
2018-02-28 16:27
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コメント(10)
あ!
いいですねー。
私も行ってみたいです(^_^)。
お写真を拝見して、
ますますその思いを
強くしましたが、
時間が取れるといいのですが。
by 青山実花 (2018-02-28 17:55)
青山実花様
ありがとうございます。展示スペースは
それほど広くはないのですが、その先に
谷川さんの本がたくさん積んである本屋
さんがあり、そこでまた時間を使って
しまいました(^^;)。もちろん、
「クレーの絵本」も置いてありましたヨ♡
半魚人の男性・女性版、見比べてみたい!
by うりくま (2018-02-28 20:38)
谷川俊太郎さんの詩、あたたかみがあって、良いですよね^^
日常のなか、詩にふれると、ふと立ち止まってやさしい風を感じます。
by アールグレイ (2018-02-28 21:35)
煙草を吸っている頃は、よく喫茶店からこの巨人を眺めていました。
でも、先生のような難しい詩は生まれてこなかった。
難し過ぎるんですよね〜〜
この人、たぶん、><
by KENT0mg (2018-02-28 22:37)
アールグレイ様
谷川さんの詩には、驚きや発見や言葉遊びの
楽しさも詰まっていますね。
アールグレイさんのコメントも優しくて、
一篇の詩のようで心が温まりました。
KENT0mg様
オペラシティにお勤めだったのでしょうか。
文化的な環境、うらやましいです(^^)。
谷川さん作詞の鉄腕アトムを聞いて育った
ので難しいというイメージはないけれど、
実は結構哲学的な所もあるのでしょうね。
多分オペラシティじゃなくて、軽井沢の
別荘で作ったんですよ。(←勝手な推測)
by うりくま (2018-03-01 00:21)
恥ずかしながら、
どれもこれも知らない世界です。
でも、素晴らしい!
私も、たまにはこういう世界に触れて、
ココロに栄養を与えなければ!
by うめむす (2018-03-01 00:43)
谷川俊太郎さん、日本を代表する詩人でやすね。
おならを謳った詩がユニークで印象深いでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2018-03-01 14:12)
うめむす様
自分は知らない世界を知って感動できるか
どうかが心の健康のバロメーターとなって
いますが、最近は鑑賞・消費する一方で、
何も生み出さないのが情けなくもあります。
肥料を与えすぎた植物みたいに根腐れしない
よう適度に栄養、がいいのかな?(^^V)
ぼんぼち様
そうそう、「おならうた」みたいに、
子供が大喜びするツボがわかっている
方だなあ、と思います(*^O^*)。
詩が小難しく気取ったものだけではなく、
日常生活や笑いと地続きのものだと教えて
くれたり、一見誰でも作れそうにみえて
作れない詩を作る方でもありますネ。
by うりくま (2018-03-01 23:33)
私も谷川俊太郎の詩は孫に読ませたいです。
by JUNKO (2018-03-03 21:16)
JUNKO様
幼い頃読んだものはずっと宝物になりますね。
お孫さんがいらっしゃると、そういう楽しみ
もあるのですね(*´∀`*)。
by うりくま (2018-03-04 13:38)