SSブログ

GINZA SIX 花花能 [食事・雑記]

三連休の最終日はこの辺りに出没。

IMG_20180212_164209.jpg IMG_20180212_170231.jpg

今まで何度も通り過ぎた「GINZA SIX」にやっと足を踏みいれました(笑)。

吹き抜けに吊された草間彌生さんの紅白カボチャが目を引きます。

IMG_20180212_164934.jpg IMG_20180212_102949.jpg

待ち合わせまで時間があり屋上庭園に上がると、冬らしい青空が広がっていました。

IMG_20180212_165435.jpg IMG_20180212_165551.jpg

正面に準備中のユニクロが見えました。モノクロのユニクロ(*゚∀゚*)

蔦屋書店も初めて行きましたが、美術書の充実ぶりがスゴイのですね。

書店内の四阿みたいな所で本を読みながらお茶したいけど、こぼすかな。。

IMG_20180212_165610.jpg IMG_20180212_165742.jpg

以前銀座の記事でちょっと取り上げさせて頂いたTさんと10年ぶり位にお会い

しました。大変なお仕事をされているのに、ほんわかと温かい雰囲気は以前と

変わらず嬉しかったです。(「ビストロ オザミ」のランチが前菜の写真だけで

スミマセン!メインの白身魚のポワレやデザートも美味しかったです。[レストラン]

IMG_20180212_172851.jpg IMG_20180212_164826.jpg

その後、館内の観世能楽堂で「成田美名子画業40周年記念・花花能」を鑑賞。

自分は数年前に薪能や謡体験に行ったりしたくらいの初心者ですが、漫画の影響で

能に関心を持った人向けに易しい解説をして下さったので、助かりました(^^)。

IMG_20180212_182140.jpg  IMG_20180212_164644.jpg

私が学生時代に愛読していた成田先生の漫画は「みき&ユーティ」~「サイファ」迄で
能楽師の青年憲人が主人公の最新作「花よりも花の如く」は、あらすじを追うだけで
まだ読んでいないのですが(^^;)憲人が舞った曲を三日間、実際に鑑賞できる
スペシャル企画なのです。今日は特別に観世流能楽師9世観世銕之丞さん、着物姿の
成田先生、司会の法政大学教授(でしたっけ?)、アシスタントの女性の4人が舞台上
に設けた椅子に座って30分ほど対談されました。
銕之丞さんが「能とボクシングは似ている。厳しい練習を積み、得意技で命懸けで相手と
向き合う。」と仰ると、成田先生は「自分の漫画は今日のような体験も含めて全部抽斗に
しまわれて、それを取り出して鍋に入れるとできあがるんです。ポトフになるかカレーに
なるか、美味しくなるといいなと思うけど出来た物があれ?という事もあります」と飄々
と話されたり。お二人ともお仕事をされる中で「自分にもこんな面や感情があったのか」
と気づかされる事があるという点は共通しており、「能は拷問芸能」「憲人は変態」等々
自虐ネタ的なお話もされ、笑いを誘っておられました[わーい(嬉しい顔)]
続いて、侍と昆布売りの立場が逆転してしまう狂言、「昆布売」で会場は爆笑の渦に。
IMG_20180212_164507.jpg IMG_20180212_172355.jpg
華やかな1日目、見栄えのする3日目の演目に比べ、今日の「昆布売」と「葵上」は
やや地味かなあ?と思っていたのですが、こちらは成田先生が高校生の時、初めて原稿
を白泉社に持ち込む前日に最初に能を観た際の組み合わせなのだそうです。
「一字一句を理解したというより鷲づかみにされた」様な感動を覚え、それ以来能にはま
ってしまったという記念すべき演目と聞き、興味深く追体験させて頂きました。
IMG_20180212_202249.jpg IMG_20180212_202105.jpg
年若い光源氏への諦めきれない愛と恨み、源氏の正妻・葵上への狂おしい程の嫉妬、
傷ついたプライド、平静を装おうとするのに生霊となって葵上に襲いかかるのを止める事
ができない恥ずかしさ等、愛情の負の側面・業の激しさを最小限の動きで見せるシテ。
(=六条御息所の生霊。)地謡や大小の鼓が感情の高ぶりを巧みに表現し、タイトルの
「葵上」自体は登場せず、床上に広げられた金色の小袖がその存在を示すのみ・・という
演出は今見ても斬新だと感じます。
世阿弥以前の古典的な演目との事ですが、長い間繰り返し演じられただけの事はあります。
IMG_20180212_161917.jpg 
 鑑賞後に「スパンアートギャラリー」で20日まで開催中の原画展へ移動
しましたがファンでごった返していました。このギャラリーがこんなに混雑
しているのを私は初めて見ました(@@)。ポストカードも殆ど残っておらず
(能楽堂の方にはたくさん種類があったのに・・)失敗しました[もうやだ~(悲しい顔)]
シャール君やバトラー、セレム達を久々に見てミーハー全開になりました[ハートたち(複数ハート)]

nice!(44)  コメント(12) 

nice! 44

コメント 12

lequiche

立派な舞台ですね。
ただ松の色が明る過ぎるのはどうも、って感じなんですが、、
でも今はこういう色が流行なのかなぁとも思います。
葵上を演ったのはそういう成田先生の由来なんですね。
葵上ってタイトルで葵上本人が出てこないって、
なんかそういう小説がありましたけど
アヴァンギャルドですよね。

石橋や土蜘蛛っていうのは5番目物、
つまりお祭り用の能なわけで、
葵上は演目としては一番よかったのかもしれないです。

私が最初に読んだ成田先生は『あいつ』か、
それともそのあとの『エイリアン通り』あたりです。
『ミキ&ユーティ』の透明感っていうのか、
あの美しさとかポジティヴさには憧れます。
どろどろしたその頃のマンガのなかで、
(というかそういうのを選んで読んでいたのかも ^^;)
むしろ異彩を放っていたように思います。
この人、育ちがいいんだなぁとも感じました。(笑)

最初の画集も持っています。これです。
チェリッシュ・ギャラリー
https://www.amazon.co.jp/dp/B00HY9FE3I
by lequiche (2018-02-13 04:50) 

majyo

銀座six まだ行っていないのですよ。
前は通ってはいるのですが
屋上庭園は覗いてみたい。
草間さんの紅白かぼちゃはインパクトありますね
刺激は受けつつも、まったく行動が伴いません
知らない世界を知る。それに尽きます。


by majyo (2018-02-13 08:15) 

KENT0mg

外人さんが多いと聞いたので、未だお邪魔していません。
素敵な時計に目が止まりました!^ ^
by KENT0mg (2018-02-13 21:30) 

Inatimy

「エイリアン通り」と「CIPHER」は読みましたよ^^。
by Inatimy (2018-02-13 21:39) 

うりくま

equiche 様
松の色はスマホの照度の問題もあるかもです。
数十年後、使い込まれて色褪せた背景になる
のも楽しみだったりして。。あ、五番目物!
そういう分類自体忘れていました(^^;)。
羽衣や土蜘蛛は見たことがあり、葵上は初めて
生で見て、六条御息所の憎悪の対象が、生身の
葵上(の人格や容姿)というより「源氏の正妻」
という立場や地位=形骸だという事を上手く
表わしているなあと感心しました。
成田先生とは年代も近いですが高校生の頃から
お仕事をされていたのですね~。笑顔の裏で各人
が抱えている悩みが衒いなく等身大で描かれたり、
悪人が出てこない所が好きだったかなあ。。
花花の連載はゴミ屋敷の話で滞っているそうなの
で、まとめて読んで追いつきたいものです。
アートワークスは絵は小さいけれど資料が豊富、
スパンでサイン本を限定販売していました。
チェリッシュギャラリーはイラストが大きくて
ファンからの評判は良いみたいですね。私が一番
買いたかったのはセレムのポストカードでしたが
買い損ねました(。・ω・。)
by うりくま (2018-02-13 22:59) 

うりくま

majyo様
屋上庭園、今は冬枯れの木々と芝生だけで
寒いので、皆少し散歩したらすぐ建物内に
戻っていました。ブランド物に縁がない私
は、こういう機会でもないと行きません。
最初カボチャは悪趣味と思いましたが、
意外にかわいらしく見えました(^^)。
蔦屋書店も一見の価値があると思います。
by うりくま (2018-02-13 23:00) 

うりくま


KENT0mg様
退院おめでとうございます。
銀座も外人さん、多いですね。ま、でも
私も田舎者なので一緒にキョロキョロして
います(^0^)。この腕時計は私物です。
・・と言いたい所ですが、開店前に暇潰しで
撮ったエレベーター付近の壁の写真です(笑)
こういうのが似合う人になれたらねえ。。

Inatimy様
おお、同じ頃読んでいらしたのですね。
その後の「ナチュラル」「アレクサンドライト」
「花よりも花の如く」は前作と繋がっていたり
スピンオフだったりするようで、読み始めたら
止まらなくなりそうです。最近は友人から回って
きたものしか基本読んでいないのですが(^^;)
by うりくま (2018-02-13 23:21) 

トロル

最後のポスターの金髪の青年の顔を見て、あ、高校の頃借りて読んだことあったなぁ!
と思い出しました。シャールくん?
この手のハンサムに憧れたなぁ。(主人公でなければ、なお良し)
チェリッシュ・ギャラリーは、わたしリアルタイムで内田善美を買いました。
もちろん、今も家宝です。
by トロル (2018-02-13 23:52) 

sana

能は生の舞台を見たことはありません‥きっと本物は素晴らしいのでしょう。
テレビだとだいぶ前に見たことはあるんですが。
歌舞伎はけっこう見ましたが、やはり生の方がいいですものね。
「花よりも花の如く」数冊持ってます‥途中で止まってますが^^;
雑誌で読んでいた分は今は持ってないけれど、7、8割は読んでるんじゃないかな~黒髪の脇役がなんか好き^^
by sana (2018-02-14 18:58) 

うりくま

トロル様
スーパーアイドル、シャール君は出だしは
割と鼻持ちならない奴でしたネ。私もサブ
キャラのセレムや「伊賀野カバ丸」の沈寝
とか癖のある人のファンでした(^^)。
内田善美は「ゲイルズバーグの春を愛す」
の表紙絵しか知らなかったのですが、絵の
緻密さ・美しさは漫画の域を超えていますね。
プレミアがついて購入は諦めてます(´Д`)

sana様
漫画に詳しいsanaさんはきっと読んでいらっ
しゃると思っていました(^^)。銕之丞さん
は、「能は観るより演じる方がずっと面白い」
「いびきや歯ぎしりに気をつけて頂ければ後は
気持ちよく寝て頂いて・・」等とおっしゃって
おられました(@@)。
成田先生は趣味と取材を兼ねてものすごい数の
お能を観ていらっしゃるようです。花つながり
で、くらもちふさこの「花に染む」も、途中迄
しか読んでいなので続きはどうなっているのか
どちらも伝統芸能絡みだし、気になります。
漫画喫茶やスーパー銭湯でも読めるのかしら?

by うりくま (2018-02-16 00:12) 

アールグレイ

GINZA SIX、昨年行きました。懐かしいです。
草間彌生さんのオブジェ、インパクトありますね^^
オザミ、別なお店に行ったことがありますが
とても美味しかったです^^
by アールグレイ (2018-02-17 08:54) 

うりくま

アールグレイ様
去年行かれたのですね!私は他に何がある
のか知らないので、再度ゆっくり見に行け
たらいいなあと思っています。
オザミは他の店舗の方が広くて良いみたい
ですが、銀座で道に迷う私には難しい場所
にあるようです(^^;)
by うりくま (2018-02-19 01:55) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。