驚異のペン画「池田学展」 [アート]
ちょっと前のことになりますが、芸術の秋ということで
とりあえず?上野に向かったものの美術館はどこも盛況。
こんなにアート好きが多い日本って、凄くね?(←ちょっと若者ぶってみました)
次回予告の「北斎とジャポニズム」展の看板も面白いですね
終了直前の「ボストン美術館の至宝展」は、平日でも大混み(><)。
古代エジプト美術から浮世絵、村上隆までバラエティに富んだ展示でした。
アメリカの美術館だけあってジョージア・オキーフとアンセル・アダムスの
写真を見ることができたのが嬉しかった・・けどハガキがないのでUPできず。
公園内のみやげもの屋さんには早速パンダの親子が並んでいました。
香香(シャンシャン)ってなんだか楽しくなる名前ですね♫
かつて息子Rに物の名前を覚えてもらおうと『くもんの絵カード』を
使っていた時、Rが動物シリーズの「パンダ(の親子)」と
食べ物シリーズの「おにぎり(2個)」のカードを並べては
じ~っと見比べていたことがありました。白と黒の配色は似ていますが
パンダとおにぎりの「違い」を考えていたのかと思うと微笑ましかったです。
※ ※ ※
前置きが長くなりましたが、本題は日本橋高島屋の「池田学」展なのでした。
この画像ではわかりにくいのですが、巨大で細密なペン画です。
画像左下の「興亡史」(2006年)と2016年11月の「誕生」の
実物を見たいという願いがやっと叶いました。
(「誕生」のみ撮影可。その一部です)う~ん、凄いですね。
繊細で美しく、且つダイナミックで迫力もあり・・圧倒されます。
よく見ると極小のラクダの隊列みたいなものも描き込まれています。
(お詫び:ボストン美術館展も池田学展も展示は既に終了しております)。
「世界中どこにでもおこりうる災害について考えながら描いた」
「今咲いている花の先には、自然や生活が本当の意味で治っていくために必要な
もっと深くて長い時間が隠されているんです。」(インタビューより抜粋)
制作風景の早送り映像では、作品上にサーフボードみたいに乗せた板に
腹ばいになり、細いペンで描き続ける池田さんのお姿が。
宮藤官九郎さんにちょっと似た感じのアウトドア派の方だそうです。
どちらの展示も10月9日で終わってしまいましたが(m--m)
お近くで巡回する機会がありましたら是非!
2017-10-13 02:00
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コメント(14)
う〜んと唸ってしまう「誕生」、本物はもっと迫力あるんでしょうね!
涙目になりそうです。T_T
by KENT0mg (2017-10-13 08:51)
「パンダの親子」と「海苔付き2つのおにぎり」を見比べて…
の図が思い浮かばれて、とってもすきなエピソード♫ 哲学的。
わたしはパンダの名前に、「ポンポン」というのを応募したんですけど、
もし採用されていたら、充てられる漢字はどんなかな??
by トロル (2017-10-13 10:22)
北斎とジャポニズム展、スルーする予定だったんだけど
やっぱり開催されたら見に行っちゃうのかな~~
悩み中ww
by リュカ (2017-10-13 10:25)
池田さんの作品はTVでしか(以前NHKで特番がありました)
見たことがありません。
ちゃんと肉眼でみてみたいなぁ・・・
ただし!老眼が怪しくなりつつなる目で細部まで読み取れるのか
若干の不安があります・・・^^;
by ちぃ (2017-10-13 18:55)
きょうは朝から雨、一日中絵を描いていました。 あなたのブログを拝見し、長雨の間に池田学さんの絵を観に行くことにしました。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2017-10-13 21:36)
KENT0mg様
見れば見るほど細かい発見があるのですが、それでいて全体は
きっちり構成されています。下書き無しで書き直しもできない
のに迷いもなく描き重ねて行く手法に同業者でも驚くようです。
KENTさんも早くも3回以上更新達成おめでとうございます!
トロル様
哲学的・・なのか?!そういえばRは最重度の知的障害と判定
されていますが幼少期から「哲学者のような顔をしている」と
言われていました。凡人にはわからないテーマを追求している
のかもしれません(^^)。ポンポン、漢字だと本本?(マサカ)
それも可愛い名前ですね!!
リュカ様
最近TVで北斎がよく取り上げられていますね。
宮崎あおいが北斎の娘を演じたドラマで、北斎の
工房の様子が再現されていて興味深かったです。
影響を受けた踊り子の絵と北斎の力士の絵の比較
みたいなのが多数展示されるのかな?
ちぃ様
不確かなのですが、何年か前に会田誠さんと一緒に
展示されていた時に初めて興味を持ちました。
TVで特集されていたのは知らなかったです。
私も眼の問題が深刻で、遠くから眺める時と近づいて
見る時、解説を読む時で眼鏡を変えないとならず
美術鑑賞が面倒くさくなりつつあります(^^;)。
もともと1.5~2.0だったので見えないという状態に
なかなか慣れることができなくて困ったものです。。
凸版印刷のHi-Res ARTというアプリを使うと
パソコン上で拡大しながら「誕生」を鑑賞できる
そうです。標準解像度の「無償」と高解像度の「有償」
の2種から選べるようですが、課金されるのはちょっと
やだな~。
by うっかりくま (2017-10-13 22:45)
暁烏英様
追記の方に書いたのですが、日本橋高島屋での
池田学展は10月9日で終了しています。
わかりにくくて大変申し訳ありません!!
おでかけになる前にコメント欄を見て頂けたら
よいのですが、間に合わなかったらどうしよう。。
今後はブログの最初の方に明示するよう気を
つけます(><)(m--m)。
by うっかりくま (2017-10-13 22:50)
私も、息子さんのエピソードが、
ココロに刺さりました。
そして、愛情あふれるうりくまさんの語り口が、
いいなぁー。
池田学さん、
いつものように、この方も知らなかったのですが(笑)、
圧倒的な画力ですね。
世の中には、私の知らないところで、
物凄い才能が溢れとります。
絵描きの端くれとしては、やはり刺激を受けるのですが、
あまりにも隔たりが大きすぎて、
出るのは、やる気ではなく、ため息ばかりです。
by うめむす (2017-10-14 00:10)
池田学さんの作品は興味はありますが見たことありません。
そのうちチャンスがやってくるかと…^^;
by かずのこ (2017-10-15 09:39)
うめむす様
ありがとうございます。そして旅にでていた為
リコメントが遅れましてすみませんでした。
その話は追々ブログに上げていくつもりです。
ほんと、あまりにもスゴイものを見てしまうと
やる気がなくなるというの、ありますね。
フィギュアスケートの選手が前の人の演技を意識
せず自分のベストを尽くすことだけに集中するの
と同様に、絵を描く方も各々が自分の道を極められ
るよう、他の画家から刺激は受けても影響されすぎ
ないようにする必要があるのでしょうか。私は怠け
者の鑑賞専門なのでお気楽ですが(;^^)ヘ..。
池田さんの絵は真面目一方ではなく、遊び心も
見受けられる所がまた、いいのです。・・と真面目
一方のコメントで失礼いたしました(m^^m)
かずのこ様
会期終了間際に行って記事は終了後、という役立たず
のブログで申し訳ありません!「誕生」は3年もかか
った大作なので巡回するのではと思うのですが・・
機会がありましたら、是非ご覧になってください。
ペン画なので油絵のような凹凸はなく、WEBで見るの
とあまり変わらないような気もしますが、近くでよく
見ると絵の中に池田氏のサインが隠れていたり、新たな
発見があって面白いと思います。
by うっかりくま (2017-10-17 02:41)
美術展、日本はどこも盛況ですよね。
池田学画伯、素晴らしい絵ですね。
ペン画なんですね。そのことにもびっくりです。
災害のことを考えながら描かれた絵。
魂が込められた絵なんですね。実際に見てみたいです。
by アールグレイ (2017-10-19 09:02)
くもんの絵カード、わが家でも使っています。
くもんの商品はよくできているし、絵もきれいですね。
長男にモノの名前を覚えさせるため、フラッシュの
DVDも買いましたが、こちらは絵があまりよくなかったので
くもんのクオリティでそうしたものがあるといいなと思いました。
池田学、完成まで数年かかった大作もあるのですね。
それを描き上げる池田学がすごいのはもちろんなのですが
その才能を支え続ける周囲の人もまた素晴らしいと思います。
by いっぷく (2017-10-19 09:15)
池田学展は行けなくて残念!
そのうちに次のチャンスがあるのを期待してます。
by lequiche (2017-10-21 21:39)
アールグレイ様
池田氏は東日本大震災当時はカナダ在住でしたが、
震災より前に大津波を思わせる「予兆」という作品
も描いていたようで、瓦礫等を描くことで被災者を
傷つけてしまうのでは・・と悩まれたそうです。
背後にある様々な物語やユーモア、ご自分の身辺
や、希望も込めた作品になっていて、制作中に誕生
した娘さんの名前や姿も書き込まれているなど、
本来はお茶目な方のようです(^^)。
いっぷく様
私もかつては知育・療育グッズを随分揃えましたが、
見向きもされないものもありました。いっぷくさん
のように、お子さんに合わせて改良・工夫が出来る
親や先生がいると、子供は伸びるだろうなあと思い
ます。自分はどうも頭が硬くて使いこなせず。。
池田氏はウィスコンシン州立大学に所属する美術館の
スタジオで3年間、アーティスト・イン・レジデンスを
使って「誕生」を製作すると共に、製作風景を公開し
見学者との会話も受け入れられていたそうです。
日本の地方でも始まっていますが、アーティストの生活
や作品の買い上げ等を保証しつつ、地域の人々との交流
・刺激が町おこしにも繋がるという面白いシステム、
もっと広がると良いですね♫
lequiche様
今回もかなりにぎわっていたので、これからもあちこちで
展示されると思いますヨ(^^)。マニアックというより
明るいスポーツマン的な意外な側面を知って驚きました。
by うっかりくま (2017-10-23 21:51)