「スラムドッグ・ミリオネア」 [映画]
昔の映画シリーズは、2008年のこちらの映画で一旦終わり。
知らない人はいないくらい有名な作品を今頃見て感想を言う私。。(^^;)
- スラム出身で教育も受けていない青年が人気クイズ番組で正解を連発し、八百長疑惑を
- かけられる。警察に連行された青年は自らの過去を語る。彼は億万長者になれるのか?!
- ・・というお話ですね。原作は「ぼくと1ルピーの神様」というインド人外交官のデビュー
- 小説だそうですが、こちらはイギリス人監督によるイギリス映画だったとは。。
- ストーリー全体がクイズ形式になっている構成も面白いですね。
更に原作にない主人公ジャマールの「兄」の存在が物語に深みを与えています。
冒頭の憧れの芸能人のサインをもらおうとする場面で、兄弟の違いが象徴的に
描かれています。狡猾で世渡り上手な兄と、どんくさいけれど一途で誠実な弟。
兄は弟を利用しているようで、結局は弟が目的を達成する手助けをしてしまう。
兄は仲間には信用ならない嫌な奴と思われていますが、いざという時には体を
張って弟やその彼女を守る、というか守る羽目に陥る損な役回りなのでした。
ドブネズミのような生活から何とか抜け出しても蔑まれてまともな仕事につけない、
子供が売買され、警察や法律が機能せず地元をしきるのはギャングというスラムの
現状や、ショッキングな場面も多いのですが、純情一路のジャマールのテーマ曲は
さしずめKANの「愛は勝つ」!(古い~)
賞金の2000万ルピーは日本円で3000万、物価からすると3億円位の価値が
あるとか。一躍有名人になったジャマールとギャングから逃れてきた彼女は一味に
狙われないのか?インド版腹黒みのもんた(クイズ司会者)の妬みは大丈夫か?
地頭が良く行動力もあるジャマールには、用心棒を雇って身を守りつつ、賞金で
スラムの子達に教育や職の機会を与えられるような事業を起こしたり、歌が
上手かったばかりに失明させられた仲間を探し出して救済してほしいものです。
といっても実話でないので夢のまた夢ですが、「希望」の物語の結末として。。
実際スラム街の子供にパソコンを持たせたらあっという間に使いこなし、知識や
情報を手に入れた事実に基づいて原作が書かれていたり、映画の製作陣がムンバイに
寄付したりした一方、子役の父親が人身売買容疑で逮捕されたそうです。むむむ・・
(「インドの光と闇」のイメージ画像・・ではなくただのキャビネットの小物で~す)
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