セブン・イヤーズ・イン・チベット [映画]
20年も前の映画なので、何を今更なのですが・・やっと見たので載せました。
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(「薔薇の名前」のジャンジャックアノー監督)。
ご存知の方も多いと思いますが、アイガー初登頂を果たしたオーストリアの登山家、
ハインリヒ・ハラーの手記を映画化した実話です。ナチス政権下、身重の妻を残し国の
威信をかけた登山隊に参加中に戦争が勃発し捕虜になり、脱走先のチベットが中国に
侵攻され帰国するまでの7年間を、若き日のダライラマらと共に過ごしたハインリヒ。
オリンピックの金メダル等「1番になる、頂点を極める」事が目標であり誇りだった
自己中で自信満々のハインリヒが、目立つことより「自我を捨てる」のが貴ばれる
チベットで価値観の相違に戸惑う所が結構痛快。物質的豊かさや情報量の多さが求められる
社会と、精神性、倫理性が重視される社会、家族から引き離され英才教育をされた少年と、
息子に拒絶されて関われない辛さに苦しむハインリヒという、お互いに欠けたパーツが
ぴったり合った疑似親子のような二人が、他人には見せない本心を語り合う所が良いですね。
ダライラマ少年の宝物だった「月の光」を奏でるオルゴールが、ハインリヒの息子の心を開く
きっかけになり、扉の隙間から覗き見た息子が自分とそっくりな容姿だった所とか、登山を
通して長い間離れていた親子がやっと繋がることができた所にもホロっときました。
政治的な確執については詳しくないので言及しませんが、教育や環境だけでなく
子供の頃から心の気高さや立派な人格が備わった人というのがいるのかな、と
ふと思いました。ノーベル平和賞を受賞されたマララさんとか、こういう方達が
時代を照らす光になっていくのでしょうね 地に足のついた、いい映画でした。
現実のチベットは様変わりして、昔々のお話になってしまったようですが。
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- メディア: DVD
そんな深い意味合いが含まれていたとは…(!)
20年前に見た時は、全く理解していなかったです…(^-^;)(笑)(ブラピ見たさ優先でした…)うっかりくま様の説明を聞いて、改めて見てみたくなりました~♪
by くまぱんだ (2017-01-24 22:59)
くまぱんださん、私もブラピと絶景で目の保養をしようと思ったら
意外に名作だったという・・(笑)。
こんなしょうもない(失礼)役でもブラピは色っぽいですね(#^^#)
私は本筋から外れた所に目が行くたちなので、そういう話だったか?と
疑問に思う方もいるかもしれません(^^;)。
by うっかりくま (2017-01-25 09:59)