KAGAYA版銀河鉄道の夜 [映画]
先日、築地にある「明石タイムドーム」というプラネタリウムに息子を
連れて行きました。というか、私がKAGAYAさんの映像を見たくて
お寿司で釣って連れて行ったという・・。上記は途中に見える聖路加病院。
リクライニングシートを倒してわらべ歌みたいで心が和むBGM、
宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」を聞いて上映を待ちます。
思ったよりファミリーが少なくてカップルが多いですね?
息子が腕を組んでくるせいで、私達も時々カップルに間違えられます笑
秋の星座の解説のあと、KAGAYA版「銀河鉄道の夜」が始まりました。
白鳥が羽を広げ川に潜り、水底の砂が星空になり、そのまま白鳥座になる
オープニング映像で早くも胸を打たれてうるっときてしまいました 。。
藤城清治さんの絵本も大好きでしたが、今回のKAGAYAさんの映像も
とても好みです。ドーム天井いっぱいに光が広がる景色が美しすぎる~!!
改めて見るとこの物語は、大好きな人との別れを受け入れる為の「儀式」
でもあり、カンパネルラ的な生き方(他人の幸せのための自己犠牲)を
ジョバンニが理解していく過程を、二人であの世とこの世の境をトンネルを
抜けるように通っていく「旅」として描いているのかなと思ったり。。
二人きりの美しい思い出となるはずの夢の中でさえ、彼を独占することは
できないし、どこまでも一緒と言ったのに手の届かない所へ行ってしまう
のが何とも切ないですね。。。
もしかすると、遠い海に漁に行ったまま帰らぬお父さんを連れ戻して
くれたのも、ジョバンニの「本当の幸い」を知っているカンパネルラかも?
意地悪なザネリは改心して少しはいいやつになったのだろうか?
・・等と、いろいろ空想を広げられるのもこの物語の良い所ですねー。
電車好きの息子は旅行気分なのか、最後まで機嫌よくニコニコと見ていました。
KAGAYAさんには是非、原作に忠実な大人向け「銀河鉄道の夜 完全映画版」の
製作をお願いしたいです!(ブルーレイも賢治の故郷のイギリス海岸や、
当時走っていた鉄道の写真、天体解説などの特典映像付きで良かったです。)
タイムドームでの上映は残念ながら4日で終了。各地で巡業しているようです。
現在KAGAYAさんのオーロラの映像がスカイツリーで見られるようですね!
https://planetarium.konicaminolta.jp/tenku/program/cg/winter_16/
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