桑原弘明さんのSCOPE その3 [アート]
5月のことですが、中野サンロード奥の「中野ブロードウェイ」という建物内にある
「ギャラリー リトルハイ」http://www.little-high.com/?page_id=224 という所で
新作3点を含む桑原氏の個展が開かれると教えて頂き、今度は別な意味で腰が引けそうに
なりつつ行った時の話です(笑)。20年程前中野区に住んでいた時この建物の存在を
知らなかったのですが、昭和な雰囲気が漂う有名なオタクの聖地?なんでしょうか
建物内でかなり迷ってギャラリーに辿り着くと、二人のおじさまがいらっしゃいました。
なんと、桑原氏ご本人と、当ギャラリーのオーナーで江戸川アートミュージアムの買付
担当をされている偉い方のようです。(間違っていたらスミマセン・・)
新作3点は中の景色が繋がっているという面白い趣向になっており、どうしても「あの窓の
向こうの海へ行ってみたい、この白い階段を登って二階へ上がってみたい」と思ってしまう。
三好達治の「郷愁」という詩をふと思い出しました。どうしてこんなに魅かれるのか・・。
桑原氏も「スコープの中の椅子に座りたいとよく言われます」とおっしゃっていました。
娘さんの幼少時の髪を弦の部分に使ったバイオリンなど、スコープ以外の作品も展示され、
どれも極小なのに古びた感じもリアルで完成度がすごすぎる。圧倒的な職人技ですね!
A.タルコフスキーの「ノスタルジア」に登場するホテルをモチーフにした作品のお話
から、映画の舞台になったイタリアの教会を見に行かれた話、子供の頃の記憶、
好きな風景、作品の素材などについてお話しして下さいました。
オーナーの方はとても気さくな方で、SCOPE作品の見所や、ミュージアムのアストロ
ボーイについての逸話等いろいろ解説して下さり、嬉しかったです!有難うございました。
12月の日本橋「ギャラリー椿」での個展、今年こそお邪魔させて頂きたいと思います。
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